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信級日記 vol.14

岩下の女性陣。左から、かおりさん、ヨシコさん、カズコさん、キミエさん、サダコさん、エツコさん

令和元年 6月28日。

信州新町方面から信級へ向かうと、この先に集落あるのかな、と思うような道を登っていき、パッと開けたところに出る。そこが岩下。信級のとば口にある。

道路の両脇に紫陽花が植えられている。

まだ満開ではないが、綺麗に咲いている。

岩下はほとんどが苗字が越山。

なので越山さんと言ってもどこの越山さんかわからないので、みんな名前か屋号で呼び合っている。

小雨が降ってはいたが空は明るい。

私は撮影の支度をして、草刈りの場所へ早めに行くと、リーダーのエツコさんに、草刈りの様子を撮影してもいいですかと尋ねると、

「ご苦労さん。どうぞ、どうぞ。」と快く言ってくれた。

念のため草刈りに集まってきた女性たちにも撮影をしていいですかと尋ねると、皆さん快くオッケイ。

小雨の中、みんながそれぞれ鎌を持って道路脇の雑草を刈っていく。

カオリさん以外はみんな高齢の方。

そして一人、男の人はシゲトさん。

あらかじめ、シゲトさんが草刈機で刈ってくれていたので、作業は小一時間ほどで終了した。

そしてお茶タイム。

私も参加させてもらった。

お茶菓子を食べながら、畑のこと、蚊取り線香のこと、食べ物のをこなどなど、笑いが絶えないおしゃべり。

エツコさんはみんなに気を配り、まとめてるリーダーって感じだ。

こうやって1年に一回集まって一緒に仕事をしてお茶するってことも大事なコミュニケーションなんだなあ。

つづく

信級日記 vol.13

令和元年 6月26日

20:30過ぎ。無事、信級に到着。

植野一家、ちょうど田んぼに蛍を見に行って帰ってきたところ。

自分の田んぼで蛍が見られるなんて、いいなあ。

夜遅くまで植野くんと話す。

令和元年 6月27日

ゆっくり起床。

今回はキャビンの滞在。

まだ少し猫のオシッコ臭があるが、なんとか大丈夫だった。

昨夜は二人で結構飲んでいたようだった。

植野くんはあまり記憶がないらしい。

山と田んぼ、空。キャビンからの眺めは最高だ。

ああ、信級に来たなあ、と思う。

一応撮影機材を車に積んで、メイン通りを走る。

かたつむり食堂はお休みの日だったが、

食堂の隣で石坂さんが黙々と一人、丸太を組んでいた。

かたつむりの風呂をつくるそうだ。

ほんと、一人でなんでもできちゃうんだなー。

愛犬シェーンも元気だ。

植野くんのお隣の西川貴子さんが私が信級滞在中の7月4日に

信州新町で「空想の森」の上映会をやってくれることになった。

映画をとても気に入ってくれて、みんなに見てもらいたいと企画してくれた。

西川さんにとって初めての上映会の主催。

やろうと思ってくれたことがとても嬉しい。

午後から西川さんと一緒に機材をチェックをしに信州新町へ行くことになった。

信級から信州新町へ行く時、私はいつも下界に降りる感覚になる。

なんだか空気が違う感じがする。

西川さんは信級に移住してきて5年くらい。

「風のたより」を見てくれたことがきっかけで、「空想に森」の試写を見てとても気に入ってくれた。この映画がとてもいい!と熱をこめて語ってくれる。

私はとても嬉しいのだが、なんだか恥ずかしいような感じもする。

スピーカーとアンプは植野くんから借り、

プロジェクター、 DVDプレヤー、スクリーンは役場から借りる手配をしてくれていた。

役場に着くと、職員の方が一通り機材を繋いでくれて、画と音のチェックをした。

音もきちんと出て、まずは一安心。

あとは当日、会場でセッティングをするだけだ。

信級に帰って夕食前に、イサ、カナとサッカーをする。

子どもたちはほんと、エネルギーに満ちあふれている。

賑やかな夕食。

肉じゃが、油揚げとブロッコリーの炒め物、糠漬け、玄米、あさりの味噌汁。

美味しかった。

子どもたちの一番のご馳走は何と言っても白米。

玄米だとがっかりする。

白米だとものすごい喜ぶ。特にカナが。

米農家の子どもでよかったねー。

信級の写真集を見ながら、植野くんとつらつらと話す。

昨年、区長さんや何人かの信級の方が亡くなった。

写真集に出ている方々が一人、また一人と亡くなってゆく。

早く撮影を進めていかなくてはいけないと思ってしまう。

が、いやいや、焦らず、今を大事に一つ一つ撮っていこうと思い直す。

明日は岩下(植野くんたちが住むエリア)の草刈りがあるとかおりさん。

主に女性陣がメインでこの時期になるとやるそうだ。

今まで子育てが大変なかおりさんは免除されてきたが、子どもらも大きくなって今年初参加するとのこと。

せっかくだから、撮影させてもらおう!

ひと段落

6月下旬から7月中旬に渡って、2回目の信級の撮影、そして、

海と魚のことをみんなで考える会 in オホーツク(Radixの会 水産部会)の撮影を無事に終え、昨晩帰ってきました。

結構なハードスケジュールだったので、無事に仕事を終えることができるか、少し不安なところもありましたが、何とか踏ん張れました。

オホーツクでの3泊4日の撮影は感動の連続でした。

美味しくて安心して食べられるものをつくっている生産者や食品加工をしている全国の志ある方々と一緒に、オホーツクの3漁協の組合長のお話を聞いたり、工場を見せてもらったり、人も濃くて内容も濃くて、とても勉強させていただき、感動することも多々あり。勇気をもらいました。素晴らしい人たちとたくさん出会い、毎日濃い時間を共有しました。

少し体を休めて、これから信級の撮影のこと、オホーツクの撮影のことを、ぼちぼちブログを書いていこうと思っています。

 

「空想の森」上映会 長野県信州新町

「空想の森」上映のお知らせです。

日時 令和元年7月4日(木) 13:00〜

(上映時間:2時間9分)

会場 ミュゼ蔵

   (長野県長野市信州新町新町37-1

料金  前売 1000円 / 当日 1300円

              

問い合わせ先:豊土hohto企画 080-6996-5885(西川)

*小さな会場のため席数がそれほど多くありません。

 参加ご希望の方は、お問い合わせをお勧めいたします。 

 監督の田代も参加予定です。

サクランボ

庭の桜の木にたくさんのサクランボがなりました。

けっこう甘くて美味しいです。

美味しそうな実は、すでに雀やアリがに食べています。