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信級日記 vol.27

令和元年10月6日

7:50 起床

ありちゃんが朝食をつくってくれる。

イモと豆にオリーブオイルをかけて醤油をたらす。美味しい!

いよいよお祭りの撮影だ。

外へ出てみる。

空は雲で覆われている。降ってきそうな感じだ。

雨対策もして、撮影機材を準備。

11:45 その前に岩下集落へ。

当信神社のお祭りの前に岩下集落の人たちで岩下のこんぴらさんにお酒を捧げ、

公民館にみんなで集まりお祝いをするならわしなのだそうだ。

岩下公民館でのお祝いの様子を撮影させてもらう。

少し早めに行って、公民館のロングなど撮影。

この建物がなんとも味がある。私はこの公民館が好きだ。

ここにぴったりなのだ。

つくったのはもちろん岩本の羽田さん。

そして入り口前に移動して撮影。

「こんにちはー」

植野くん、和子さん、心ちゃんなど続々と公民館へやってくる。

中では女衆が作った手作りの煮物や漬物などがテーブルいっぱいに置かれていた。

みんな少しおしゃれをして、テーブルを囲み、飲みながら、食べながら、とってもいい雰囲気だった。

私たちはそれを邪魔しないよう撮影。

「撮影隊も中へ上がって飲んで食べなさい。」

と私たちも誘ってくれた。

せっかくお誘いくださったので、私以外のスタッフは1杯だけお酒をいただき、乾杯。

そして撮影を続けた。

岩下の重鎮・兼備(かねまさ)さんを中心にみんな笑顔で楽しそうだった。

壁に昔の写真が飾られていた。

そこに若い日の兼備さんがいた。威勢がよく、いかにも働き者そうな姿だった。

そしてもっとこの場を撮影したかったが、

本祭の撮影があるので、「また神社で!」と私たちはお礼を言って宮平の宿舎へ戻った。

車を置き、機材だけを持って撮影隊4人で神社へ。

ありちゃんは音の柳屋さんの助手をすることになった。

当信神社は宿舎から少し下ったところ。神社を眺めながら歩いていけるのだ。

神社が下に見えるところから撮影。

神社の階段下の「そろい場」というスペースに、のぼりが立てられていた。

ここに神輿を並べたり、準備をしているところが見えた。

なんかいい撮影ができそうな予感。

そろい場にみんな集まって、祭りの総代、宮司さんの挨拶などがあって、神輿を境内に背負っていくのだ。

神社まで降りていき、まずはみんなでお参り。

そろい場には、本鹿谷下(岩下)、本鹿谷上(岩下以外)、外鹿谷の神輿が3台が並ぶはずだが、まだ1台が到着していない。

カオリさん、子どもたち、アンナもやってきた。

子どもらは、そろい場の脇で遊んでいる。

みんな、祭りが始まるのを待っている。

私もワクワクしてきた。

神楽の音は固定で撮ることに。

神輿が境内に上がる前に、撮影隊は境内へ上がる。

事前に祭りの流れを聞いて、キャメラの動きは一坪くんが大体決めていた。

私は基本一坪くんの横にいて全体を見て、誰を撮るか知らせることにした。

予定の時間をだいぶ過ぎて神楽が到着。

そろい場への集合時間が30分早まったのが伝わっていなかったらしい。

西川さんが太鼓をたたき、心ちゃんが笛を吹き、そろい場でおはやしが始まった。

神輿の担ぎ手たちは祭りのハッピを着ている。

かっこいい。

お酒も振る舞われていた。

総代のヒロシさん(宮平・空師)はピシッとスーツを着て挨拶。

おおー、祭りが始まったー。

宮司さん、巫女さんを先頭に、神輿が境内へ向かって階段を上がってゆく。

撮影隊は急いで境内へ移動。

すでに社殿の前に獅子が置かれていた。

境内から神輿が上がって来るのを待つ。

宮司さんたちがお清めをしてから、境内に入ってきてそのまま社殿の中へ。

御神輿も上がってきて、所定の場所へ置かれた。

総代や会所の人たちが中に入り社殿では、神事が始まった。

一坪くんも中で撮影。

みんなはその間、お参りをしたり、おしゃべりをして思い思いに過ごす。

柳屋さんは振る舞い酒を頂いたり。

私は関口さんと話したり。

神事が終わり、そろそろ神楽を始まりそうだ。

総代のヒロシさんが知らせにきた。

やはり、この境内での神楽はとても素晴らしかった。

植野くん、西川さん、浅野さん、心ちゃん、加藤さん、

みんなすごいなあと思った。

信級の神様が喜んでるような気がした。

私はテンション上がってきたけど、上がりすぎないようにしようと心がける。

神楽の師匠の達三さんが具合が悪くなって車で休んでいたのが心配だった。

社殿の脇の金比羅さんにも神楽を奉納。

植野くん一人の舞だった。

今年は少し人が少なかったみたいだが、いいお祭りだなあと思った。

昔は人もたくさんいてさぞかし賑やかにやっていたのだろうなあ。

でも、今こうして若い人たちが受け継いでいきたいと言って

続いていることが素晴らしいと私は思う。

そして、宮平の宿舎に戻る。

晩の岩下の公民館の集まりに参加させてもらうことになった。

晩は撮影はぜずに、純粋に集落の人と交流しようと思った。

ただ、柳屋さんが18:00に集落に流れる音楽を録音したいとのことで

音どりはすることにしたこと、そして、夕方の岩下のロングは撮影しようということになった。

撮影と録音を終え、岩下公民館へ。

テーブルにたくさんの手作りの食べ物。

日本酒もたくさん。

祭りも無事終わり、みんなまた嬉しそうだった。

撮影隊が席に着くと、まずは一杯と湯呑みにお酒が注がれた。

一坪くんと柳屋さんはそれからずっとお酒を注がれ続け、飲んでいた。

みんな高齢になってきてあまり飲めなくなってきている中、飲めそうな若い人にどんどんお酒を注いでくれるのだった。

ご飯もとても美味しかった。

悦子さんのお嫁さんとその娘さんが、甲斐甲斐しくみんなに気を配り、

汁物やおかずを運んできてくれた。

二人が親子と知ってびっくり。お嫁さん若い!

私は隣に座ったシゲトさん、窪田さん、チカラさんとおしゃべり。

シゲトさんが信級の昔の話など、いろんな話を私にしてくれた。

窪田さん、チカラさんも話して面白かった。

石坂さんと3人がワナ仲間だという。

今度、撮影させてもらいたいと思った。

途中ありちゃんが栃木に帰っていく。

ありちゃんが来てくれて楽しかった。

そして私はホント、心強かった。

一坪くん、柳屋さんはなんだかずいぶんお酒を飲んだみたいだった。

私も集落の人たちとの会話が弾み、楽しませてもらった。

皆さんにお礼を言って岩下を後にした。

そしてさぎり荘へ。

一坪くんは酒をさましてから風呂へ。

私は明日の宿泊予約をする。

柳屋さんが8日に帰るので前日はさぎり荘にみんなで泊まることにした。

風呂の帰り道、植野家へ寄り、柳屋さんの機材の輸送用段ボールをもらう。

明日の予定も聞く。

宿舎に帰って一坪くんはバタンキュー。

今日もいい撮影だった。

信級日記 vol.26

令和元年10月5日

5:45 起床

一坪くんと二人で信級小学校、メイン通りの撮影。

柳屋さんは、宮平の上の方で音の録音。

戻って朝食の準備。

栃木からありちゃんがやってきた。5、6日と撮影のヘルプをしてくれる。

なんとも心強い援軍だ。

8:00 4人で朝食。

朝食後、4人で散歩。宮平の上の方へ歩いていく。

今日は夜の撮影があるので、昼間はなるべくゆるりと過ごそう。

お昼は昨日の余ったご飯を焼きおにぎりにして食べた。

「午後から、炭の火入れをします」

植野くんから連絡が入った。

13:45 植野くんの炭焼き小屋へ4人で撮影に向かう。

天気は上々。

炭焼き小屋の脇で植野くんの友人のアンナがアート作品を製作中だった。

彼女は美術大学の学生で、10月13日に当信神社でイベントを開催することになっている。

そのイベントでは植野くんが踊りをやるとのこと。それを撮影させてもらう予定でいる。

撮影は一坪くんと柳屋さんに任せられるので、私は全体を見渡すことができる。

道沿いで植野くんのお隣さんのシゲトさんが畑仕事をしていた。

「また来ましたー」とご挨拶して、ひとしきりおしゃべり。

火入れも終わり、植野くんが岩下の会所の人たちのところへ私たち撮影隊を連れて行ってくれた。岩下のお祭りの撮影をさせていただくので、その前にご挨拶に行った。

信級には岩下、柴原、坂井、中村、日向畑、岩本、宮平、宮之脇、林、栃ノ木などの集落がありその集落の代表のような人を会所と呼んでいるとのこと。

悦子さん、兼備(かねまさ)さん、和子さん。

「明日のお祭り、撮影させていただきます。よろしくお願いいたします。」とご挨拶。

みんなにこやかに対応してくれた。

そして当信神社へ。宮司の久保田さんにご挨拶。

代々この神社の宮司を務めてきたそうだ。とても陽気な方だった。

神社のこと、色々お話をしてくださった。

お祭りの神事も撮ってほしいとのことで、カメラマンだけ中に入って少し神事を撮ることになった。

宿舎に戻り、ご飯を手早くすませる。

19:30信級小学校へ。神楽の前日練習の撮影。

獅子が2つ、畳の上に置かれていた。

結構迫力があるものだ。

みんなそれぞれ準備。

西川さん親子が太鼓を締めていた。

浅野さん、加藤さんもやってきた。

タツミさん、ヒロシさん、師匠たちも揃った。

そして練習が始まった。

獅子 植野くん、加藤さん

笛 浅野さん、心一郎くん

太鼓 西川さん

西川さんは太鼓だけでなく唄も歌う。

師匠たちがずらっと並んで見守る中、弟子たちが一生懸命神楽を舞う。

時々師匠たちが指導をする。

一つひとつの動作には意味があるのだ。

独特の節回し、獅子の舞。

信級の神様に捧げる神楽。

ずっと昔から信級の人たちはこの神楽を神様に捧げてきたのだ。

その舞と唄を代々受け継いできたのか。

すごいことだなあと改めて思った。

神様と信級に暮らす人たちとの架け橋となるのが神楽なのかなと思った。

ここで暮らしたいと思って移住してきた若い人たちが、

この神楽を継いでいくこと。なんて素晴らしいことなのだろう。

西川さん、よく歌詞と節を覚えたなあ、と。

生半可なことじゃできない。

すごい。

息子の心ちゃんは笛がよく似合う。

似合うだけではなくて、うまい。

師匠にも褒められていた。

師匠たちも見本を見せてくれた。

やはり当たり前だけど違った。

素晴らしい。

獅子、笛、太鼓。

それぞれ決まった型がある。

でもやっていくうちに、うまい下手はあるけど、

その人のものになっていき個性がでてくるそうだ。

浅野さんの奥さんの由美子さんから聞いた話だ。

信級に来て初めて神楽を見た時、炭焼きの関口さんが獅子をやっていたそうだ。

その獅子に感動したそうだ。

きっと関口さんという人が表れた獅子だったんだろうと思う。

植野くん、加藤さん、浅野さん、心ちゃん、西川さんもきっと、それぞれそういう風になっていくんだろうなあ。

休憩時間には、日本酒がふるまわれた。

これは、神楽をする人たちを会所の人たちがもてなすという慣しなのだそう。

会所とは各地区の代表者のような人のこと。

撮影隊もいただいた。

私は神楽というものを見るのも初めてだったこともあって、なんだか感動した。

羨ましくもあった。

このように神楽を引き継いてやっているのは、この辺りでも信級だけになってしまったそうだ。その師匠たちも高齢になってきている。

「師匠たちの神楽を記録として撮ることができますよ。」

と話すと、

「じゃあ、もっとちゃんと練習しないとなあ。」

と師匠たち。

次の世代の人たちが学べるように、映像を残すことができたらと思う。

植野くんたちが学んでいる神楽。

まだ全てを教えてもらっているわけではないそうだ。

まだまだ教わっていないことがあるそうだ。

休憩の後も稽古は続いた。

22:00 終了。

宿舎に戻り、4人で話をする。

ありちゃん、先に就寝。

オープニング、エンディングなど、映画のイメージを3人で話す。

私にとってとても嬉しいことだった。

スタッフ撮影の醍醐味を味わった。

信級日記 vol.25

 令和元年10月4日

朝起きて外に行く。向かいの山に雲がたなびいている。

いい景色だ。

信級のメインストリートが谷沿に走っている。

その道の両側に山。

私たちの宿舎は信級小学校がある山の向かいの山の中腹にあり、小学校とほぼ同じくらいの標高。

「ここに橋がかかっていたら小学校まですぐなのに・・・。」と小学校の頃思っていたという、宮平に住むヒロシさんがいうのも納得する。

一坪くんが朝一で撮影していた。

7:00 朝食。ご飯、味噌汁、缶詰(千葉産直サービス)、切り干し大根(お酢と醤油につけたもの)

鹿谷城跡へ。信級のロングを撮影に行く。

前にイチローさんに連れて行ってもらい、私が初めて信級で撮影した場所だ。

信級小学校の少し上に車を置き、そこから20分くらいの山歩き。

一坪くんは重い三脚も担いで軽々と登って行く。さすがだ。

柳屋さんの機材は結構重そうで大変そうだった。

雨がパラパラ降ったりもしたが、まだ太陽も出ていていい景色だった。

信級の本鹿谷のほぼ全景が見えるポイントで撮影。

3人でこの景色を見ることができて私は嬉しかった。

まだ稲刈りをしていな田んぼも少しあり、それが黄金色でとても美しかった。

宿舎へ戻り、昼食。

ご飯、味噌汁。

一坪くんが玉ねぎ、大根葉、白菜で一品おかずを作る。

10月6日は当信神社の秋祭り。

植野くんたち新しく信級に移住した人たちが師匠たちから受け継いでいる神楽を神様に奉納する。

獅子が植野くんと加藤さん。笛が浅野さんと心一郎くん。太鼓が西川さん。(心ちゃんの母)

今回はその撮影をメインに据えた。

植野くんが宿舎に来てくれた。

5日、神楽の合同練習と6日祭り当日のことを詳しく教えてもらう。

5日の合同練習には獅子、笛、太鼓、それぞれの師匠も来て直接指導してくれるという。

6日、祭り当日、当信神社のお祭りの前に、植野くんの住む岩下でも岩下の金比羅さんにお酒を捧げ、公民館に集落の人たちが集まり飲んで食べる会があるとのこと。

祭りの流れや神楽の位置など詳しく聞いて、撮影や録音をどのようにするか、みんなで考えた。

午後、玄米コーヒーをつくるために、炭にする木を炭焼き窯に入れる作業があるということで、私たちは撮影に行くことにした。

撮影が終わると、キャンピングカーの中で中谷さんと清美さんがコーヒーをご馳走してくれた。

メイン通りの日向畑を左折して山に上がっていくと宮平。

宿舎に帰る途中、日向畑で吉沢哲明さん(てっちゃん)に会う。

ご挨拶をし、スタッフを紹介する。

てっちゃんはいつものようにとりとめなく話を始めた。

ひとしきり話し、私たちは宿舎へ帰る。

一坪くんと撮った映像を見ながら色味の話をする。

もう少し黒をシメた方がいいかということになる。

私はついでに色温度のことを一坪くんに質問したりした。

遅くなったので夕食はまたひはら食堂へ食べに行き、さぎり荘で温泉に入ってくる。

帰ってきてビールなど少しみんなで飲む。

柳屋さんは就寝。

私は事務作業をしていると、

「空に雲が一つもないですよー」

と一坪くん。

私も外に出る。

雲ひとつなく、満点の星空だった。

二人で星を眺めながら、どんな映画にしたいか、こういうことも撮ろうなど話をしながら

私はワクワクしていた。

この映画に関われて嬉しいと言ってくれたこと、私もとても嬉しかった。

そして思い出した。

15年前も一坪くんと新得で満点の星空を眺めながら、映画のことから始まっていろんな話をしたなあ・・・と。

不思議な気持ちになった。

一坪くん、まっすぐなところは何一つ変わっていないなあ。

そしてこうしてまた一緒に心を合わせて撮影ができる奇跡。

いい映画をつくるぞー!

信級日記 vol.24

令和元年10月3日

朝ごはんをいただき、家の裏のを見せていただく。

表からではわからなかったが、眺めがとてもいい。

バーベキュースペースはご主人と一緒につくったそうで、とても素敵な空間だった。

梅、梨、リンゴ、オリーブ、綿、いろいろなものを育てている。

玉井さん、お世話になりました。

そして信級へ。

植野くんの家に寄ってご挨拶。

そして今回、宿舎としてお借りする宮平の家へ。

家主の池田さんが早速家の中を一通り説明してくれた。

家の脇の畑にある大根、ネギ、白菜、野沢菜、そして、芋、玉ねぎ、

土間に置いてある新米、冷蔵庫の中の味噌を自由に食べていいですよと。

なんてありがたいこと。

全て池田さんがつくったものだ。

台所の脇の小部屋に炭ごたつがある。

土間に炭とバーナーを用意してくれていた。

これも寒かったら使ってくださいとのこと。

炭も池田さんが焼いたものだ。

水は山から引いている天然水。

お風呂も入れる。

まさに至れり尽くせりだった。

信級の中でも山の中腹に位置し、朝日が一番に当たる宮平に泊まってみたいと思っていた。それが叶ったことも嬉しい。

車の中の荷物を家の中にせっせと運び込む。

大きな土間を挟んで、右側が台所とトイレと風呂。

左側に4つ部屋がある。

私は奥の部屋を使うことにした。

お昼過ぎ、

「かたつむり食堂に着きました!」と一坪くんから電話あり。

久しぶりの再会。

一人での撮影がほとんどの私にとって、

今回は撮影部・録音部がいる贅沢な撮影なのだ。

一坪くん、柳屋さん。

技術的なことももちろんあるけど、私はこの二人の人間性に惹かれる。

一坪くんは「空想の森」、「風のたより」で一緒にやってきた昔からの仲間。

柳屋さんは「風のたより」の整音、ダビングミックスをやっていただいたのが初めての出会いだった。

映画、テレビの現場で経験豊富な録音技師の柳屋さん。でもドキュメンタリー映画の現場は初めてとのこと。私は一度現場を一緒にやってみたいと思っていた。

それが叶ったこともとても嬉しいことの一つだ。

嬉しくてテンション上がり過ぎてしなわないようにしなければ。

かたつむりで昼ご飯。

純子さん、石坂さん、関口さん、NPOの人たちと森のプロジェクトの打ち合わせをしていた。

みなさんにスタッフ紹介。

そして宮平の宿舎へ。

石坂さんの家の前で、大きなキャンピングカーとすれ違う。

中谷さんと清美さんだった。

中谷さんたちも今日信級に帰ってきたとのこと。

宿舎へ戻り、池田さんに二人を紹介。

コーヒーを飲んで一休み。

そしてこれから撮影をする場所へ行く。

当信神社、信級学校。

植野くんの家へ挨拶に。

中谷さんと清美さんが植野くんの炭焼き小屋の横にキャンピングカーを駐車している。

植野くんも一緒に、中谷さんのコーヒーをご馳走になった。

ひとしきりみんなでおしゃべり。

そして私たちは夕飯はひはら食堂へ。

みんなで名物のジンギスカン定食をいただく。

そして帰り道、さぎり荘で温泉に入り、宿舎へ戻る。

寝る前に3人で焼酎などを飲み0:00就寝。

いよいよ明日から撮影だ。

信級日記 vol.23

令和元年10月2日

15:30 新潟港着。

今日は信級の手前の信州新町の玉井さんのお宅に泊まらせてもらうことに。

前回、「空想の森」を親子で見にきてくれた方だ。

19:30 玉井家着。

農家の大きなおうちだった。

家に入るなりホオズキのなんともいい香り。

玉井さんは食用ホオズキを栽培していて、収穫したものをザルにあげて干していた。

サスケとナルトという兄弟のネコが出迎えてくれた。

早速、長男のタイキさんと3人で晩ご飯をご馳走になった。

ご飯に味噌汁、キューリの和物、わかめの煮物などなど、美味しいものばかり。

地物のリンゴ・光陽がとても美味しかった。

玉井さんはホオズキの他、オリーブ、米、リンゴ、梨、綿など、いろんなものを栽培している。ホオズキジャムなど製品化を試みている。

翌日、母屋に隣接している蔵を見せていただいた。

立派な建物だった。

お庭も素敵で、庭を眺めながらしばしおしゃべりをした。

玉井さんの亡くなった義理のお父さんお母さんは、ここで農家として食べ物をつくり続けてきた。とても美味しい干し柿をつくっていたそうだ。

今、お嫁さんがこうして食べ物をつくっていること。

きっととても喜んでらっしゃるような気がした。

この地でこれからいろんなチャレンジをしていこうとしている玉井さんから大いに刺激を受け元気をいただきました。