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旅する映画 その87 トロピカルツアー 石垣島 vol.23

2010年12月18日。晴れ。石垣島・あむりたの庭、そして音楽にて。

ブラボー!石垣・あむりたの庭上映会!!打ち上げにて。

左から私、内藤由美さん、西村隆さん、上映会主催者の宮本進吾さん。

内藤さんの家からの眺め。

向こうが私の部屋。

内藤由美さん。

8:00過ぎ。起床。

いい天気だ。

気持ちはワクワクしているが体が疲労している。

内藤さんが緑茶を入れてくれる。

そして朝食兼昼食を食べに行く。

車で少し走り、きび畑の脇の湯しどうふ屋さんへ。

開放的で私の好きなたたずまいの店だった。

店のおばさんもゆったりとしていてとても感じのいい人だった。

私は湯しどうふセット大、内藤さんは湯しどうふそば中を頼んだ。

きび畑の脇には飛べない鳥・クイナがチョコチョコ歩いていた。

店の周りにはピンクや白のブーゲンビリアが咲いていた。

目白やすずめも遊んでいた。

この店の空間がなんとも心地よかった。

湯しどうふが体にしみわたるようだった。

このセットで450円。また違うメニューを食べてみたい。

それから内藤さんは白保海岸を案内してくれた。

空には石垣空港に発着する飛行機がよく見えた。

海は沖の方までさんご礁が続き、浅瀬になっている。

その境目に白波が立っていた。

海岸はサンゴの白、そして浪打際にはアオサの緑が一面にはりついていた。

そこにアオサ取りに来ていた金城めり子さんと少しおしゃべり。

白保の集落は波照間からの移住者が多いそうだ。

海沿いに昔ながらの赤瓦の家が寄り添って並んでいる。

その中に、赤瓦の家のケーキ屋さんがあった。

これまたいいたたずまいのお店。

中に入るとおいしそうなケーキが並んでいたので、2種類ずつ買って店の奥の座敷で食べた。

とってもおいしかった。

それから内藤さんの家に帰り、私は少し横になって休んだ。

15:00前に内藤さんが起こしてくれた。

疲れがどっと出て体が重かった。

これからが本番。

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旅する映画 その86 トロピカルツアー 西表島から石垣島へ vol.22

2010年12月17日。雨風少し。

私の部屋から。

朝はゆっくり起きる。9:00ころ朝食に母屋へ。

きび刈りのみんなはすでに畑へ行って働いている。

孝子さんと話しながら朝食をゆっくりいただく。

まゆみさんが、渡していた私の旅ノートとお土産を持って訪ねて来てくれた。

まゆみさんからもらったお土産。

風邪が治りきっておらず咳をしていて本調子ではなかった。

まゆみさんがエイヤと上映会をしてくれたので、また西表に来られた。

そしてまた新たな人との出会いがあった。

本当に感謝です。

そして風呂に入り、また寝た。

午後1時半くらいまで気持ちよく寝た。

そして荷物をまとめ、孝子さんが港まで車で送ってくれた。

お日様が出てきて、いい天気になっていた。

途中、カズさんやキビ刈り隊がきびを刈っている畑を通った。

車から手を振って別れた。

大原港にて。船の中から。見送ってくれる孝子さん。

14:30発の船が出るまで時間があったので、孝子さんも旅ノートにメッセージを書いてくれた。

最後にハグをして別れた。

孝子さんは私が船に乗っても、見えなくなるまでずっと見送ってくれた。

私はまた少しさみしくなった。

もう少しこの島にいたかった。

また西表に来たいと思った。

15:30。石垣の港に着くと、内藤さんが仕事の合間に出迎えに来てくれた。

石垣では彼女の家にお世話になる。

彼女の車に乗って、明日の上映会場の「あむりたの庭、そして音楽」に向かう。

彼女は仕事に戻り、私はあむりたで宮本さんと明日の打ち合わせ。

西表や波照間での上映は彼の紹介で実現した。

素晴らしい上映会だったこと、そして何より彼らと出会えたことが一番よかったことを話した。

そして宮本さんと映画にまつわる様々なことを話した。

彼も熱い男で、色んなことを共有できて私は嬉しくなった。

あむりたの庭、そして音楽にて。左から岸上一恵さん、内藤由美さん。

そうこうしているうちに、19:00頃、内藤さんと友人で同じ職場に勤めている岸上一恵さんが、あむりたにやってきた。

そしてビールで乾杯をした。

内藤さんは今年1月の沖縄営業の時にここ・あむりたで出会った。

岸上さんは、波照間の星さんやナオコさんの友人でもある。

波照間で子供が小さくて映画は見られなかったけれど、音楽が気に入りCDを買ってくれた葉子さんのお母さんでもある。

葉子さんが波照間に嫁に行ったのも、一恵さんがキューピットだったという話をひとしきりきく。

人生はひょんなことからどうなるかわからなくて面白い。

そして、21:00頃、代行で内藤さんの家へ。

広々していてとっても居心地のいい家だった。

お茶を飲みながら色々話した。

内藤さんは保育所で事務や保育の仕事をしている。

時折、映画の離島上映も手伝ったりしている。

魅力的な女性だ。

今回「空想の森」石垣上映を手伝ってくれる。

明日はいよいよ、石垣上映。

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旅する映画 その85 トロピカルツアー 再び西表島 vol.21

2010年12月16日。雨風強し。

7:30。起床。

昨晩から風の音かすごかった。

外は嵐のようだった。

今日は石垣から針の先生がゆうわ村にやってくる日。

私が泊まっている部屋が針の部屋になるので、荷物と布団を片付けた。

8:00。朝食。

酸味のあるローゼルのジャムとクローバーのはつみつがおいしかった。

私は一番に針を受けさせてもらう。

先生は中村勘三郎似の軽やかな人だった。

疲れた体に針はズンと効いた。

子供を連れた若いお母さんたちも受けにきていた。

私の横は大翔(タイちゃん)のお母さんが針を受けていた。

私はちょうどお母さんの方に顔を向けていた。

タイちゃんは仁王立ちになって針を刺されているお母さんを見つめていた。

そして動かないお母さんを見ていて不安になったのか、タイちゃんは枕元に座ってお母さんを見ていた。が、

不安の限界に達して、涙と鼻水を噴出しながら大声で泣き出した。

「お母さんは大丈夫だよ。生きているよ。」と先生がタイちゃんに話しかけてもしばらくお母さんの傍でなき続けた。

針を刺していてあまり動けないお母さんも、少し手を動かし、大丈夫だよと声をかけるとタイちゃんは泣き止んだ。

それでもずっとお母さんの傍にいた。

ゆうわ村のリビング

針が終わった後に、私は体がだるくなったので、リビングでぼーとお茶を飲みながらタイちゃんのお母さんと話をした。

大翔(タイちゃん)のお母さんは4人の子供がいる。

タイちゃんが一番下で3歳。

さっきとはうってかわって、木のおもちゃで遊んでいて絶好調だ。

やんちゃな男の子だ。時々私の顔を見て二コーっと笑う。

その顔がめちゃかわいい。

そして次の球子ちゃん(タマちゃん)のお母さんが針を受けていた。

今度はタマちゃんが大泣きしている。タマちゃんは1歳。

このお母さんも4人の子供がいる。

左から、タイちゃんのお母さんタイちゃん、タマちゃん、タマちゃんのお母さん。

タイちゃんのお母さんは本島出身。

ダンナが西表の人だそうだ。

西表島に嫁に来て、4人の子供を育てていて、なんて幸せなんだろうと感じるそうだ。

だからこの海や川や森や動物たちと共に暮らす幸せをこの子たちの子供にも味あわせてあげたいと思うと。

そして「この島の小学生や中学生たちがみんな純真でいい子なんです。

オジイやオバアもみんな元気でやさしいし・・・」、と島での暮らしを話してくれた。

私はちょっと感動した。

若い彼女をそう思わせる自然と人々がこの島に存在することに。

きっと彼女もいいオバアになっていくんだろうな。

そして彼女に大原の一慶さんの家まで車で送ってもらい別れた。

また大きくなったタイちゃんに会いたいと思った。

大原の一慶さんの家の周辺。

昨日12月15日の八重山新聞に波照間上映の記事が結構掲載された。

新聞配達をしているタイちゃんのお母さんから一部もらった。

そして私は一慶さんの家でパソコン仕事。

16:38。

大原診療所からバスで古見まで帰る。

雨と風はまだ続いていた。

母屋で孝子さんにお茶をいただき、自分の部屋に帰って風呂に入る。

体が冷えたのであったまって、布団を敷いてそのまま熟睡。トシオミさんが夕食が出来た事を知らせに来てくれるまでずっと寝ていた。

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旅する映画 その84 トロピカルツアー 再び西表島 vol.20

2010年12月15日。雨。西表島追加上映。

久しぶりにゆったりとたくさん寝た。

雨が降っていた。

濡れた緑も美しい。

8:30。

朝食に母屋に行くと、今日きび刈りが休みのバズーが朝食を食べ終わったところだった。

コーヒー、パンとジャムと目玉焼きと野菜。

孝子さんとバズーと色々話をしながらおいしく朝食を頂く。

孝子さんは話しやすい人だ。

あったかくておおらかで人を包み込む優しさを感じる。

ランチのパンを隣のマナの店に買いに行く。

そして10:30過ぎ、孝子さんに大原の一慶さんの家までのっけてもらう。

波照間ではネット環境がなく、たまったパソコン仕事を一慶さんの家でさせてもらうことにした。

トミオバアも元気だった。

早速、お隣のトミオバアに挨拶に行った。

オバアは「今日、ヘルパーさんが来てご飯と味噌汁作っていってくれたから、食べなさい、食べなさい。」と台所に立とうとしたので、私はオバアの耳元で「今、古見の石原さんのところで食べてきたばっかりだから、お茶でいいよ。」と5回くらい大声で言ったら何とかオバアも納得してくれた。

そしてお茶を入れて二人で飲みながら、オバアにかいつまんで今までの話をした。

そして私は一慶さんの家でパソコン仕事にかかった。

間もなく昼休みの時間になり、一慶さんが戻ってきた。

私は携帯電話を石原さんの家に忘れてきてしまったのに気づき、挨拶もそこそこに、一慶さんの車を借りて取りに戻った。

往復30分くらいかかった。

私が戻ると、間もなく一慶さんは仕事に戻っていった。

そして引き続き、私は5時過ぎまでひたすらパソコンに向かった。

5時を過ぎると一慶さん、リューキが仕事を終えて帰ってきた。

まゆみさんもワゴン車でやってきた。

まゆみさんの車に機材を積み込み、大富公民館へ向かった。

こじんまりしたちょうどいい大きさの会場だった。

舞台の上にスクリーンとスピーカーを乗せ、セッティングにかかった。

その間、私はまゆみさんの車を借りて古見へ戻り、物販と本編を取りに帰った。

左から、リュ-キ、一慶さん。

公民館に戻ると、画面の調整をしていた。

プロジェクターとスクリーンの角度が大きく、画を調整するのに手間取ったが、なんとかうまくできた。

一慶さんは、きちんときれいに画が映るようにと最大限トライしてくれる。

そういうところがとても嬉しく大好きだ。

音が少し反響する会場だったので、少し音質を調節して聞きやすくした。

孝子さんは受付をしてくれた。

なんとか19:00過ぎ、上映準備が完了した。

まゆみさんは、上映会の情報を放送をするように公民館長にお願いしてくれていた

お客さんもぽつぽつ来はじめた。

子供も4、5人来てくれた。

まゆみさんのダンナさんのマサさん、孝子さんのダンナさんのカズさんも来てくれた。

きび狩りで忙しい中、全部で20人くらいのお客さんが足を運んでくれた。

追加上映を主催してくれたまゆみさん。

19:40。まゆみさんが挨拶をして上映を始めた。

体調を崩し風邪をひいていたまゆみさんががんばってくれた。

マサさんや、カズさん、孝子さんはどんな風に見ているのかなと思いながら私は一番後ろで見ていた。

そして途中、新得の宮下さんに電話をして、上映の様子を伝えた。

上映後、少し私が話してから、自己紹介や感想を言ってもらった。

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旅する映画 その83 トロピカルツアー 波照間島から再び西表島へ vol.19

2010年12月14日。曇り時々雨。波照間から再び西表へ。

7:40。起床。雨が降っていた。

荷造り。

朝食を食べ、石垣へ渡る1便に乗るため、9:15過ぎに星さんと照島荘を出た。

ナオコ さんのところに寄ってもらえないかと星さんにいうと、もう港に向かった方がよいとのこと。

最後に挨拶できないのが残念。

港に着くと、ショーマのお母さんや映画を見に来てくれた人なども送迎やらで来ており、ひとしきり話をしていると、ナオコさんもやってきた。

最後に顔が見られてよかった。

港の別れは何だかさみしい。でも、また波照間にはゆっくり来たいと思っている。

そしてまた、星さんたちは見えなくなるまで見送ってくれた。

松島加奈さん

席に座るとすぐに若い女性に「映画の監督さんですか?あの時見ました。」と声をかけられた。

熊本から1ヶ月ほど沖縄を旅している松島加奈さんだった。

船に乗っている1時間、ずっと彼女と話をした。

そのおかげで船酔いをなんとか免れた。

行きは穏やかな海でなんでもなかったが、今回は波も少しあり、結構揺れて、少しだけ胃がムカムカしていたのだ。

真ん中に座って前を見ていたら大丈夫と加奈さんに教えられ、私たちはお互い前を向いたまましゃべり続けた。

加奈さんは「空想の森」をとても気に入ってくれて、「熊本でも上映ができるかもしれない。」と言ってくれた。

「ぜひ今度は九州ツアーをしたい。」と私は言った。

川崎つばささん

加奈さんと石垣の港で別れ、西表島行きの船のチケットを買った。

次の船まで30分以上待ち時間があったので、船乗り場をウロウロしていたらマッサージの看板を見つけた。

ヨロヨロと近づいて行くと、お店の女性が私に声をかけた。

1月の営業の時に石垣でマッサージを受けた川崎つばささんだった。

船乗り場にも店を出し、いつもは違うスタッフなのだが、今日の午前中たまたま川崎さんのシフトになったのだそうだ。

なんと奇遇なことか。

1月に川崎さんのマッサージ屋さんに行っていなかったら、宮本さんとも出会うこともなく、このトロピカルツアーもなかっただろう。

20分ほどマッサージを受け、11:30の便で西表に向かった。

港には「ゆうわ村」の孝子さんが迎えに来てくれた。

まゆみさんは風邪をひいてしまい、明日に備えて休むことにしたとメールが来た。 そして早速、大原のいけだ屋のオバアと5日に大原公民館に映画を見に来てくれた酪農をしている長壮オジイの家に寄ってもらい、明日・15日の大富公民館での上映を知らせた。

長壮オジイは、「映画面白かったよ」と私に言ってくれた。

すごく嬉しかった。

ゆうわ村にて。私の部屋からの風景。

そして今回の宿・古見集落の「ゆうわ村」に向かった。今日の宿泊は私一人。

こんなに早く泊まりにこられるなんて思ってもみなかった。

本棚、CD、ピアノ、タイコもある。

大越悟さん。孝子さんの夫・カズさんの妹さんのダンナさん。

すぐ隣に「マナの店」というパン屋さんがあるのでお昼ごはんのパンを買いに行く。

みりんやミソなどのいい調味料も売っていた。

西表島を題材にした素敵な版画のポストカードもあったのでそれも買った。

店のご主人の大越悟さんにも明日の上映会の事を話すと、「子供が学校でチラシをもらってきました。」と言っていた。

2年半前に本島から西表に家族で移住してきたとのこと。

石原家のきび刈り隊。左から、ノリちゃん、トシオミさん、バズー。

孝子さんの家もきび刈りが始まり、援農の人たちが3、4人ほどすでに来ている。今日休みだった猪熊典子さんに母屋で会った。

群馬県から夫と二人で来ている。

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