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撮影報告 その39 群馬県榛東村・農カフェ

2011年9月29日。 湯浅農園を後にして榛東村の岩田紀子さんの農カフェへ。 「空想の森」の上映をやってくれた岩田さんのところにインタビューと仕事の撮影。 梅林で草刈りをしていた。 久しぶりに会う岩田さんはすっかり百姓になっていた。 率直で思ったことはすぐ行動し、そしてとてもやさしい人だ。 今回仕事を撮影させてもらって彼女の魅力がより感じられた。 娘のゆかありちゃんは大きくなっていた。 そして相変わらず元気。 岩田紀子さん。「空想の森」の上映会をやった梅林で仕事をしていた。 この日私は眠くて家に入って夕方少し休むつもりが8時過ぎまで寝てしまった。 あそぼーとまとわりついていたゆかりちゃんもいつの間にか私の横で一緒に寝ていた。 夕食はキャンプのように庭でした。 最近つくった瓦でつくったロケットストーブで岩田さんが料理した。 外は何だか楽しい。 岩田さんは野外料理は大好きだそうだ。

2011年9月30日。

9時前、岩田さんとゆかりちゃんを保育所まで歩いて送る。 歩いて5分くらいだが、岩田さんは娘と歩くこの時間を大事にしている。 帰り道、道端の野草を岩田さんが摘んでいた。 そして時々、ゆかりちゃんを送った後に寄るお寺に連れて行ってくれた。 彼岸花が咲いていた。 江戸時代初期につくられたお寺で、子供の頃の遊び場だったそうだ。 岩田さんは寺の横のお地蔵さんに摘んできた花を供え手を合わせた。 その姿がとても印象的だった。 今は寺も少し荒れた状態で、周りの木も切られてしまい昔とずいぶん変わってしまったけれど、 ここい来ると心が落ち着くと彼女は言った。廊下の下の砂地はアリジゴクをよくとったそうだ。 午前中は田んぼの鳥よけに張ったひもをはずす作業。 地道な作業だ。 稲をじっくり見られるから結構いいと岩田さんは言った。 山々を見ながら、これで送電線がなかったらもっといいのにと思った。 ランチは役場に勤める妹の寿子ちゃんといっしょに前橋のお店に食べに行く。

右から寿子ちゃん(岩田さんの妹)、岩田さん。根菜亭でランチを三人で食べた。

なすと豚肉の定食。

午後は梅林の草刈り。梅の選定をするのに、木の根元の草を大鎌で刈る。 草刈り機もあるのだが、なるべく手でやりたいとので鎌でやっている。 草がけっこう伸びているのでなかなか大変な作業だ。 夜、岩田さんの家で私の歓迎会を開いてくれた。 上映会で出会った面々がやってきた。 一品もちよりで。 子供たちは遅くまでおおはしゃぎ。

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撮影報告 その38 群馬県・ゆあさ農園

2011年9月29日。 昨日にちにち堂でお会いした湯浅さんのゆあさ農園へ撮影に行く。 湯浅さんにインタビューした後、農園を案内してもらった。 3.11の時も、ゆあささんの家だけは、何も支障がなかった。 電気はソーラーパネルで発電している。水は豊富な井戸水。 車も電気自動車なので自宅で充電。 エネルギーと水と食べ物の自給を一番に考え実践してきた湯浅さんにじっくりお話を聞いた。 ソーラーパネル2号機。この事務所の電力はこれで賄っている。余る電力が多いので東電に売っている。

真ん中に見えるのがソーラーパネル1号機。

湯浅直樹さん。後ろのフォークリフトも電気で動く。 キウイフルーツの栽培もしている。キウイの下では原木しいたけの栽培。

もちろん無農薬。 まきが山ほど出るので自宅はまきボイラーを使っている。自宅の向こうが梅林。見学コースもある。 ぬかるみに強い軽トラの後輪は特注したキャタピラ。 電動式ハウス。 ソーラー発電の電気で窓やドアが開閉する。 ハウスの中では今は梅干しを干している。 日よけも電動でできる。もちろんソーラー発電の電気を使って。 キウイの葉

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撮影報告 その37 群馬県・未来にちにち堂

2011年9月28日。 未来にちにち堂定例会。 撮影させてもらった。 面白くて素晴らしい会だった。 私も参加して大間原発のことを話させてもらった。 竹渕進さん。 今回の震災・原発事故をきっかけに、原発を必要としない暮らしや社会を考え、話し合い、 行動してゆく集まりを作りたいと思い、縁のある人たちに呼びかけた。 今回の講師の湯浅直樹さん。 榛名町でシイタケと梅の農家。 水、エネルギーを自給している。 ゆあさ農園も撮影させてもらうことになった。 甲田くん。

鈴木真吾さん。 にちにち堂の前にインタビューさせてもらった。 にちにち堂は一品持ち寄りで、会の後みんなでご飯を食べる。これがおいしいものばかりだった。 右から高橋正美さん、岩田紀子さん。 正美ちゃんは一人で百姓をやっている。 岩田さんも梅と米をつくっている百姓だで「空想の森」を梅林と自宅で上映してくれた。 森の音にて。(甲田君と鈴木君の店)店に「空想の森」のポスターを張っていてくれた。 竹渕さんの家に帰ったのは1時近くだった。 でもその後も話し込んでしまった。 連日遅いが、充実している。 […]

撮影報告 その36 群馬県・すぎな農園 その2

縁側。青い瓶に水を入れて朝の陽に当てると、不思議や不思議、水がまろくおいしくなる。

ひよこ。地べたにお腹をつけてリラックス状態。

2011年9月27日。 一日、竹渕さんの仕事を撮影させてもらう。 鶏のエサと水やり。 山のケヤキの葉が軒並茶色に変色していた。 何かを察知してわざと葉を落としているのだろうか、などど竹渕さんと話す。 午後は不耕起の田んぼの草取り。 エサづくり。 夕方、進さんのインタビュー。 ガンジーさん。 夜、近所のガンジーさんに夕食を招待され、竹渕夫妻と3人で行く。 ガンジーさんは倉渕に移り住んで来た人。 カレーをつくって販売したり、歌を歌ったり・・・。 面白い人だった。 竹渕家。なんか気分のいい場所です。 玄関。 外の水道。ここで鶏たちの水を汲む。 大きなズッキーニ エサをまぜあわせる機械。 ほぼ国産のものをいろいろ配合してえさをつくる。だからすぎな農園のたまごはおいしい。 タカキビの収穫。

2011年9月28日。

竹渕さんの仕事の撮影。雑穀の収穫。 智子さんが私に言った。「友達の結婚式で歌を歌ったのだけど、自分がどういう風にみえてるかわからなかったから、歌うのを撮って。」と。「いいよ。」と私。 撮影していてこんなこと頼まれたのは初めてだ。 面白い。 家の前で進さんが伴奏のギターをひいた。 風もなく抜群のお天気の中智子さんは歌った。 すぐに、テレビにつないで今撮ったものを見せた。 「家が素敵に見えるー」と結構喜んでいた。 新得の宮下さん夫妻みたいだった。 マキバも元気だった。 ゲンちゃん。かわいい。 仲間と雑穀をつくっている。 こうして干している。 小高いところから、倉渕の竹渕さんの家の辺り。 […]

撮影報告 その35 群馬県・すぎな農園 その1

群馬県で一番初めに「空想の森」を上映してくれた竹渕進さん・智子さん夫妻。倉渕町で百姓をしている。

2011年9月26日。 お昼ご飯を西野さんと一緒に食べ、茨城県ひたちなか市を後にした。

この2日間、色んな方を紹介していただき、本当にお世話になった。

ひたちなか市にこんな面白い人がたくさんいるなんて思ってもみなかった。

そして私は群馬県倉渕町の竹渕進さんの家を目指した。

竹渕さんは「空想の森」を東京のポレポレ東中野で見て、高崎で上映会をやってくれた。

それ以来つき合いが続いている。

竹渕さんと知り合えたことだけも映画をつくってよかったと思う。

夕方倉渕に到着。

前と同じように人なつっこい笑顔で迎えてくれた。

前に会ったのがずっと昔のような気がしていたが、たった2,3年前のことなのが不思議だ。

その間とても近い存在に感じていた。

お連れ合いの智子さんも髪の毛が短くなったこと以外何も変わっていなかった。

温泉に入りに行った。

そして晩ごはんが相変わらずおいしかった。 再会を祝し、飲みながら夜遅くまで話し込んだ。

たまちゃん。竹渕家はビビ、ゲンちゃん、クロちゃんなどなど5匹くらいの猫と暮らしている。