中富良野へ向かう道中の月がきれいだった。
2012年3月10日。
函館から中富良野へ移動。
中富良野のわっか祭という映画祭が3月9日から開催されている。
今回が第一回目。
有志で立ち上げた映画祭だ。
嬉しいことに、その最終日に「空想の森」が上映されることになった。
昼前に函館を出発。
中富良野は遠かった。
会場の「ぬくもり庵」に到着したのは19:00近かった。
上映会場
昔の木造の小学校の建物で、会場は体育館だったようだ。
中に入ると上映中で、結構たくさんのお客さんが観ていた。
新得のいんであん一家の姿もあった。
とても温かい雰囲気の会場だった。
わっか祭を立ち上げた矢島弘子さん
上映が終わると主催者の矢嶋さんがご挨拶。
お客さんに映画の感想などを聞いたりした後、私を紹介してくれた。
私はご挨拶をして、今撮影している映画のことなどを少し話した。
そして、ぬくもり庵のすぐ横の昔、教員住宅だった矢嶋さんのお宅に入った。
映画祭の期間中、ここがスタッフの宿となっている。
私も今晩お世話になる。
フランス人のティボ、東京から土日を利用して映画祭を手伝いに来た高校3年生のダリと舜。
そして、まかない料理担当の八木橋さんが今日のメンバーだ。
八木橋さんとティボが夕飯を作っていた。
彼は料理も大好きで、カレーをつくっていた。
ダリ
高校生のダリと舜はなかなか面白い子だった。
ダリが年末に富良野で矢嶋さんにあったのが運のつき。
友人の舜を誘い、映画祭のスタッフを手伝いに、汽車で東京からやってきた。
すごい行動力だ。
舜
ダリは高校で写真部に入っている。
いつもキャメラを首からぶらさげていた。
映画や写真の話などをして、とても面白かった。
若者たちがいて何だか活気があって、私は疲れも吹き飛んだ。
矢嶋さんも初めての映画祭の張りつめた中だが、何だかとても楽しそうだった。
みんなで食べる食事はおいしかった。
ハル小屋
2012年3月7日。
聡美さんも5時ころ起きて家に帰っていた。
親方とおかみさんも、もう出かけていた。
休みの日も朝早くから行動するのだなあ。
親方宅の居間からの眺め
残った野村さん、石川さん、私。
洗い物など片付けて、昨晩の残り物で朝食。
コーヒーは私が落とす。
親方の家は空間が広くてほんと気持ちがいい。
今回の上映会を企画してくれた野村さん、ハルエさん、石川さん。
今日は午後から「空想の森」の上映会。
野村さんたちが企画してくれた。
私は早めに、ハル小屋へ向かった。
ここもすごい雪、雪、雪。
しかもズブズブ。
私の四駆の車でもやっとという感じだった。
このひどい道路状況で果たして人は来てくれるのだろうかと心配になる。
上映会場を提供してくれたハル枝さんはいつものように元気だった。
ハル小屋での上映は2回目。
中にに入ると、もう上映機材はセットされており、スクリーンが前より大きなものになっていた。
こたつも用意されていてなかなかいい雰囲気になっていた。
私は早速本篇DVDのチェックをした。
野村さんと石川さんもやってきて、こたつでお昼ご飯をいただいた。
そしてボチボチお客さんがやってきた。
あゆみちゃんもハルサクを連れてやってきて、10人ほどの人たちが来てくれた。
子どもを連れて来た人も何人かいた。
この道路状況で来ていただいてありがたかった。
上映は、はじめは何事もなかったが、30分くらいたって、映像が止まったりするようになった。
それでも何とか進んだが、相性が悪いのかと思い、後半から違うDVDに変えて上映してみたが、こちらも時々映像が止まったりした。
それがほんとに申しわけなかった。
DVDの場合は、事前に上映する機材で全編再生して確認する必要があると思った。
後で他のプレーヤーで同じDVDを上映したら何も問題がなかった。
やはりプレーヤーとの相性が悪かったようだ。
[…]
Bar old 二階から店を見下ろす。 2011年10月9日。 フェリーターミナルで事務仕事をしていたらあっという間に16:00がせまってきた。 Bar oldへ向かう。 今回上映会を主催してくれるクロゴメ君とは、5月、大マグロックフェスティバル(青森県・大間町のあさこはうすにて)の撮影に向かうフェリーの中で出会った。 大マグロックでは彼のバンド・「かたつむりスピード」の歌も聞いた。 そして大間から函館に帰ってきたその日、私がインタビューに行っていた山北君の家でもまた偶然再会するというとても縁のある青年なのだ。 店の中には4,5人の若者たちがいて準備を手伝っていた。 今日の上映会の流れなどを打ち合わせし、画と音の調整をした。プロジェクターの位置を上げるのに苦労していたら、 ダイキ君がアナログテレビをどこからか持ってきてくれた。 その上にプロジェクターを載せるとばっちりだった。 鈴木大樹さん。21歳。 ダイキくんは神奈川県川崎出身。 旅をしている最中、9月、クロゴメくんたちが主催したイベント・オールドキャンプで出会い、それからオールドに居ついているらしい。 私は昼ごはんを食べていなかったのでひどくお腹がすいた。 近くの定食屋を教えてもらい、上映前に食べに出かけた。 おススメの義美食堂への地図を書いてくれた。 義美食堂。安くてボリュームのある定食が食べられる。 バー・オールドが上映会場に変わった。 上映前に挨拶をする皀(クロゴメ)隆司さん。 20人ほどの人が見に来てくれた。 上映後に、今新しい映画を撮影することになった経緯や、今回の撮影をしてきた群馬県、福島県の会津若松でのこと、 そして大間原発のことを話した。 左から相馬理乃さん、私。 相馬さんは第1回のShintoku空想の森映画祭のプログラムの表紙のデザインをした人。 初期の頃の映画祭に何度も足を運んでくれた。 彼女とも10年ぶりくらいで先日のオールドでの打ち合わせの時に偶然再会した。 そして今回初めて「空想の森」を見てくれた。映画を観終わった後、 「陽子ちゃん、面白かったよ。」と言ってくれた。それがとても嬉しかった。 もう一人、菊池綾子さんとも10年ぶりくらいで再会した。 彼女も相馬さんと同じく、初期の頃の映画祭に来ていた人だった。 上映後にひとしきり話をした。久しぶりに会えて嬉しかった。 左からクロゴメくん、日向翔子さん、小林廉さん、ダイキくん。 日向さんと小林さんは空想の森映画祭に興味をもったみたいで、来年スタッフとして映画祭に参加したいと言っていた。 小林さんは将来養鶏をやりたいそうだ。 オールドに集まる若者たちは気分のいい人たちが多い。 熱い男・クロゴメくんがきっとこの町を面白くしていくに違いないと思った。 唄歌いのれいかさん。 れいかさんは、スープやプリンをつくってもってきた。 とてもおいしかった。 8月に洞爺のマスキくんたちといっしょに行った伊達の路地裏祭りで投げ銭ライブで歌っていたのを私も見た。 とってもおもおしろい唄を歌う人だった。 ダイキくん。
夜も更け、みんながあらかた帰っていった。 クロゴメくんとダイキくんも家へ帰っていった。 ダイキくんはここでたくさんの刺激を受け、これからどんなことに興味を持っていくのか楽しみだ。 またいつかどこかで会いたい男だ。 そして私はオールドの二階の部屋で寝袋をしいて寝た。 […]