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旅する映画 その59 ヒューマンドキュメンタリー映画祭・阿倍野

2010年8月20日~22日。

ヒューマンドキュメンタリー映画祭・阿倍野に参加してきました。

トーク「人間を撮るということ」左から「with・・・若き女性美術作家の生涯」の榛葉健監督、「1/4の奇跡」の入江富美子監督、「ハダカの城」の柴田誠監督。 榛葉監督は、この映画祭で自分の作品の上映や司会進行などで大活躍していた。

気骨ある作品ばかりだった。 入江監督は明るくてパワフルな女性。

話していてとても楽しかった。

次の作品を撮影中とのこと。 録音の岸本君、宣伝の楠瀬さんが同じスタッフだったことと、完成時期が同じ頃だったということもあり、柴田監督は「空想の森」を兄弟作品と言ってくれた。

なんだかとても嬉しかった。

柴田監督も次回作にとりかかり始めている。

映画祭スタッフたち。

朝9時過ぎに会場前に集合。

連日の猛暑でみんな汗だくだくだった。

私もホテルから会場まで15分歩くのだが、それだけで汗びっしょり。

映画祭受付。

映画祭はボランティアスタッフで支えられている。

事務局の池本さん。

この映画祭の始まりから関わりしっかりと支えている一人だ。

連日たくさんのお客さんで盛況だった。 8月21日。「空想の森」が上映された。 上映前に1時間ほどトークがあった。伊勢眞一監督、飯田基晴監督、松岡環監督と私の4人。

どんな風に映画をつくってきたかなどを話したのですが、4人それぞれで興味深かった。

その人の歩いてきたことが、映画に色濃く反映されるのだなあと改めて思った。

話の中で面白かったのが、飯田監督は自分の作品をあまり見られないと話した。

伊勢監督はその反対で、上映の時たいがい見ていて、ああやっぱりいいなあと毎回思うし、時には涙することもあると言った。

私は自分と同じ人がいて嬉しくなった。

その日の上映が終わると連日連夜、スタッフ、ゲストで飲んで語った。

毎回メンバーが違うので、毎回自己紹介がある。

これが結構面白いのだ。

右が、「1/4の奇跡」の入江富美子監督。

前列左が事務局の吉岡さん。この映画祭のはじめから関わり、支え続けている方。

きさくなそして真面目な大阪のおっちゃんという感じ。 その横が伊勢真一監督。

「空想の森」を推薦してくれた方。

この映画祭の核。

今回伊勢監督の作品をはじめて観た。自分の身のまわりの人に寄り添い、そこでおきた風をつかまえようとしているのかなあと思った。

ちびっ子スタッフも大活躍。

飲み物の売り上げに貢献。

空想の森の上映日には宮下文代さんも来てくれた。

左から名古屋のベコちゃん、彦根の奥田さん。

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旅する映画 その58 北海道・鷹栖町下見編

2010年7月23日。 会場の下見と打ち合わせに行ってきました。 ここが上映会場です。 「キッチン らいる」から車で5分ほどです。 中はこんな感じです。立派な欄間もあり、かなり裕福な農家だったのだろう。 板戸をはずせば、結構な人数が入る。ごろっと寝ながらも見られる。 パイプいすもあるので、膝をつくのが大変な方は椅子に座って見られる。 北海道・鷹栖町上映会 日にち 2010年9月18日(土) 時間 17:30 会場 18:00 開演 *監督の田代も参加します。上映後、質疑応答などあります 会場 ノーマライゼーションセンター(鷹栖町にあった築100年ほどの古民家です) チケット 前売り 1500円 当日 1800円 *中学生以下無料・高校生半額 問い合わせ 松下まで 090-6261-5141 関連イベント情報 *9月18日(土)「SUNにー市」 場所:キッチン らいる 時間:11:00~15:00 食べもの、リラクゼーション、布、小物などバラエティにとんだ店が並びます。 *9月19日(日)「ある日、もりで」 場所:ノーマライゼーションセンターの裏手の森 プロ・アマの作品を森の中に展示します

上映会を主催する松下理香子さん。 3月のパラダイスファームで映画を見てくださった。 その後偶然、旭川の斉藤牧場のメゾン・ド・キミコのイベントで再会したりした。 松下さんの家。木~土曜日、2階はカフェになる。 店の名は「らいる」。 1階はご主人の音次郎さんの工房兼作業場。 障がいのある方の椅子、車椅子などを作っている。 私がご馳走になったランチです。 野菜がたっぷりでおいしかった。 水田に囲まれています。 カフェの窓からの眺めがいいです。 庭はこんな感じ。 ここで去年、「さんにい市」をやって大好評だったとのこと。 今年もここでやります。 今ままでここで一人芝居など様々なイベントをやってきたそうだ。 そしてこの日、私は旭川の漆職人の堀内さんのお宅に泊めていただく。 […]

旅する映画 その57 彦根にて 花しょうぶ通り商店街の人たちといっしょに

花しょうぶ通り商店街のとばっくちにある「とばや旅館」。 創業130年の歴史がある。 ここのお母さんがこれまたいいのだ。 私もここに泊まり大変お世話になった。 祭りの期間中、ここはさながら合宿所のようだった。 出店する作家さんたち、ボランティアの学生たちでおおにぎわいだった。 細い廊下を譲り合いながら通った。 とばや旅館の伝説のてるてる坊主。 勝負市は毎年入梅時期に開催する。 このてるてる坊主をかけて、今まで10年間、祭りは雨にあたっていないそうだ。 勝負市前夜祭。 関係者が集まった。 滋賀大学の山崎一眞先生、滋賀県立大学の柴田いづみ先生がこの祭り、商店街をサポートしている。 だから祭りは多くの大学生が関わっている。 商店街の人たちと若者たちがいっしょになって祭りを盛り上げている。 今年の前夜祭は学生の参加が少なかったので、たくさん料理があまって、みんなにお持ち帰りを配った。 左が小杉さん。右が県議会議員の中沢けいこさん。 勝負市前夜祭。 私も参加。 ビールをしこたま飲んだ。 花しょうぶ通り商店街の小杉さんが色々な方たちを紹介してくれた。 前夜祭にて。 同じテーブルにいた紙切り作家さんが即興で切って私にくれた。 とばや旅館の私の部屋から見える風景。 上映会前のスタッフミーティング。 奥田さんがつくった綿密なその日のスケジュール表を見ながら。 前日の準備から延べ20人以上の学生さんたちが交代で手伝ってくれた。 本当にありがたかった。 そして若者が多いと活気が出てくる。 上映前、挨拶をする奥田代表。 毎回お客さんに合わせて話ができるほどになっていた。 彼女の気持ちがそのままこの上映会になっていた。

 

奥田さんの呼びかけに多くの方々が賛同してくれた。

12日の受付。 とても暑い日で大変でした。 来る10月23日の大津上映会の実行委員メンバーも視察を兼ねて見に来てくれた。 後列右から2番目の方が藤重さん。 彼女が2月滋賀会館で「空想の森」を見て、前列右の中井さんに自主上映をやろうとけしかけた。 奥田さんとも話ができて、アンケートボックス、タイトルなど、名古屋上映会から引き継がれているモノが大津に渡されることになった。

スタッフたち。 右は名古屋上映会のスタッフだったベコちゃん。

 

夜勤明けにかけつけてくれた。

もう一人名古屋上映会スタッフの長沼さんも見に来てくれた。

右から2番目は県立大学建築科・柴田いずみ先生のゼミの出口拓磨さん。

彼は二日間通しで上映会のスタッフをしてくれた。

よく気がつき、素晴らしい働きをしてくれた。

こういう若者と出会うと、私はとても嬉しくなる。

上映会場。

当然ながらその日、その回によって全く違う雰囲気になる。

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旅する映画 その56 東京・渋谷にて

2010年6月16日。 彦根上映会を終え、東京へ移動。 アップリンクにて鎌田支配人と打ち合わせ。 東京・渋谷でどんなふうに上映をするのかということについて。 私はやるならきちんと準備・宣伝をして集客をしたいこと。

そして今はまだ漠然としているが、今まで群馬・滋賀・北海道などで「空想の森」を上映してくれた食べ物をつくっている人たちといっしょに、上映に加えて「空想の森」ならではの面白い事を東京・渋谷でやりたいと伝えた。 鎌田支配人もぜひやりましょうと言った。 急いでやらず時間をかけてきちんと練って準備し、宣伝もしっかりやって上映にのぞみ、映画館側・作り手の私・イベントに関わる人たちが面白いと思うもの、やってよかったねーと思えて、次へつながっていけるようなものをやりましょうね!ということで劇場を後にした。 劇場側と意思が統一できてよかった。

早速、顔が浮かんでくる。 滋賀・余呉の前田壮一郎さん(野良師)、滋賀・草津の仁張将太さん(パイオニアファーム)、群馬・榛東村の岩田紀子さん(農カフェ)、群馬・倉渕の竹渕進さん(すぎな農園)、函館のこなひき小屋親方(パン屋)、大津の岩田康子さん(ブルーベリーフィールズ紀伊國屋)、名古屋・北村彰彦さん(酒屋)、大阪・坪山規代さん(オープンセサミ、)そして北海道・新得の宮下喜夫さん(宮下農場)などなど。 今すぐ電話して話したい衝動を抑えるのが大変だった。

今はどの人も農繁期でおおわらわなはずだ。

しかし耐え切れず彦根の奥田さん、新得の宮下さん、余呉の前田さん、群馬の岩田さん、函館の親方には電話をしてしまった。

みんな、それは面白いね。ぜひやりましょうと言ってくれた。 なんかワクワクしてきた。

渋谷に来たので、近くのいせフィルムに寄った。

映画監督の伊勢真一さんの事務所。

あいにく伊勢さんは海外の映画祭に参加中で不在。

スタッフの保田さんとひとしきり話す。

彼女は「空想の森」が完成する前から色々と協力してくれた人で、最近ここのスタッフになった。 伊勢真一さんがディレクターをしている今年のヒューマンドキュメンタリー映画祭・阿倍野に「空想の森」が上映されることになり、伊勢さんと何回か話した時に、近くに来たら遊びにおいでと言われていたので行ってみた。

保田さんによると、去年の映画祭では毎晩遅くまで飲み会が繰り広げられていたとのこと。

私はせっかくなので映画祭に全日参加するつもりだ。

ますます楽しみになってきた。

旅する映画彦根編は、後日書いてアップします。

旅する映画 その55 函館再び

金森ホール

十勝から函館へ。

車に機材を積み、ロングドライブ。

淡い緑、濃い緑、新緑のグラデーションが体を潤してくれるような道中だった。

昨年秋に函館で上映した時に見てくれた方が、「また上映したい!」と、マザーアースというイベントの中で上映できるように働きかけてくれたのだった。

マザーアースは、函館でアロマセラピーのサロンとスクールを経営している近江さんが中心になって開催しているイベント。

今年で5回目。

3日間やるのは初めてだそうだ。

今年のテーマは「あなたと地球がつながる日」。

レンガづくりの金森ホールの中で、ヨガやキャンドルづくり、草木染め、アロマ、アフリカタイコのワークショップ、そして沢山の出店も並んだ。

また、今年は函館で結成されたN’DANAの10周年。

初日にそのライブがあり大変盛り上がったようだ。

「空想の森」の上映は最終日の最後のプログラム。

私は上映前日に函館入り。

機材や上映のチェックをするためだ

。金森ホールで、実行委員長の近江さんと金森ホールの笹井さんと初めて顔を合わせた。

笹井さんとは機材や上映準備のことで何度もやりとりをしていた。

とてもしっかりした方だったので、私は上映に関しては安心していた。集客が少し心配だった。

前売りがあまり出ていないと聞いていたからだ。

21:00。金森ホールでその日行われていた結婚式が終わり、ホールスタッフは一斉に撤収を始めた。

そして上映チェックの準備。

スクリーンは備え付けがないため、前回上映した森町のハル小屋さんからお借りしたとの事。

会場の広さからすると少し小さいめ。

プロジェクターを天井からつるしているため調整が難しかった。

スクリーンにいっぱいいっぱいに画を映す事に手間取った。

小一時間ほどかかってチェックを終えた。

明日の金森ホールでの上映が楽しみになってきた。

今回も宿泊などでお世話になる池田誠さんと、今回N’DANA山北さんと教会でライブをしたアフリカの楽器ムビラ奏者アキさんと3人で飲みに出かけた。

学生がよく来る飲み屋だそうで、ラムボールがやけにおいしく居心地がよかった。

アキさんは中南米やアフリカなどの国を旅した人で話がとても面白かった。

私と誠さんは結構飲み、久しぶりにゆっくり話せてよかった。

誠さんは明日マザーアースで新得共働学舎のチーズを売るとのこと。

アキさんは帰る汽車の時間までそれを手伝うそうだ。

山田圭介一家もヤギチーズ製品を売りにやってくる。

そしてとうとう4月に共働学舎をやめ、圭介一家の近所・大沼に引っ越した山田聡美一家も映画を観に来る。

この日は、とっていただいた駅前のホテルに宿泊。

左:あきさん、右:池田誠さん。共働学舎のチーズで出店。上映後、完売した。

2010年5月23日。

午後、金森ホールへ向かう。

駐車場は満車。

沢山の車が並んでいたので、届け物もあったのでPan屋へ向かう。

あいにくおかみさんも親方もこなひき小屋の方にいて不在だった。

まだ時間があったので、パン屋の2階の茶房たかはしに入ってコーヒーを飲んだ。

店主の方に話しかけられたので、今回の上映のこと、映画の事などひとしきり話をする。

そして駐車場に戻ると待っている車は減っていて、30分ほど並んでようやく駐車できた。

金森ホールの中はたくさんの店が並び、人であふれていた。

圭介一家、誠さんも店を出していた。

私は前の上映で映画を観てくれた人に結構話しかけられたりして嬉しかった。

今日の上映会の司会をしてくれる山北さんや、近江さん、ホールの笹井さんなどと軽く打ち合わせ。

そのうちマーケット終了の時間になり、みんな撤収を始めていた。

私は店をよく見ることができず残念。

上映準備。椅子を並べ、音と画のチェック。昨晩あらかたやっていたので短時間でできた。

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