タイコウの稲葉泰三さんと。
正月に美味しい出汁を引くために
美味しい鰹節を買おうと
東京は晴海の鰹節専門のタイコウへ行きました。
前から一度訪ねたいと思っていました。
大阪のこんぶ土居さんが紹介してくださり、
タイコウの稲葉さんは、顔も知らない私の映画に製作協力をしてくださいました。
そして何より鰹節が美味しいのです。
鰹節センターのビルの1階はずらっと鰹節屋さんの店が並んでいました。
その中にタイコウさんがありました。
ここでお客さんに品物を売るという感じではなかったのですが、
せっかく来たのでドアをガラッと開けてみました。
中では忙しそうにスタッフの方が働いていて、
稲葉さんを呼んでくれました。
しばらくすると、鋭い目をしたチャキチャキした感じの人がやってきました。
「12月は一番忙しい時期なんだよねー。
あと30分くらいしか時間ないんだよ。」
と稲葉さん。
「スイマセーン。鰹節、ここで買えると思って来ました。」
と私。
「買えるよ。」
と稲葉さん。
で、ここで鰹節を削る道具も買えるとのことなので、
鰹節のプロの稲葉さんから鰹節と道具を買うことにしました。
稲葉さんは素人の私にとても丁寧に鰹節のことを説明してくれ、
自分が使っている削る道具も全種類見せてくれた上に、
今自分が食べている鰹節で削って見せてくれました。
鰹節といっても、一本一本味が違うこと。
「ほら、こっちの鰹節は少し赤みがかってるだろ。これは太っていて脂が乗っているんだ。で、濃厚な出汁が引けるんだ。」
「こっちのは、少し青っぽいだろ。これは痩せていて、脂が少ないからあっさりした出汁が引けるんだ。」
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