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撮影報告 その129 ラムヤート

工場の窓から。マスキくん。

工場にて。ミワさん。

2012年7月27日(金)

11:00 親方の家を後にして十勝に向けて車を走らせる。

天気は上々。

 

洞爺が近くなってきた。

ラムヤートでランチプレートを食べて帰ろうと思い、洞爺湖をめざす。

 

ラムヤートの戸を開けると、マスキくんが接客中だった。

「どうしたんですか?」とマスキくん。

 

「昆布漁の撮影の帰りでランチ食べに寄ったの。」

と私。

 

ミワさんが

「居間でユーコちゃんが、オークションに出すもの撮影していますよ。」

というので見に行った。

 

前回私がラムヤートの撮影に来た時に、ユーコちゃんがラムヤートのオークション部門でバイトすることが決まったのだった。

ユーコちゃんは空気清浄器を撮影中だった。

5匹のネコたちがフレームに入ってきたりする。

その合間を縫って撮影していた。

その他に、帽子とか、こんなの買う人いるの?と思うようなものが撮影の順番を待っていた。

 

ひとしきりユーコちゃんの撮影を眺めながらおしゃべり。

 

私はランチプレートを食べに店に戻った。

カウンター席に座った。

工場の中で働くミワサンとアユミちゃんがよく見えた。

 

ゆうらも相変わらず黒くて元気だった。

キッシュ、サラダ、豆、スープなど、やっぱりミワさんのプレートはおいしい。

ゴンちゃんが通りかかった。

「チョコちゃんが外に出るようになったんですよ。」

と教えてくれた。

外に出てみると、チョコちゃんが家の周りを歩いていた。

ニャーと独特のダミ声で寄ってきた。

元気なチョコちゃんの頭をなぜながら、私はとても嬉しかった。

 

「チョコちゃんは人が好きだし、遠くへいかないから。」

とゴンちゃん。

チョコちゃんは外を満喫しているようだった。

有珠の岩石をカットしたもの。
これを窯の中に敷きつめて、パンをおくのだ。

「僕らの目指す暮らしを考えると、設計していた窯は大きすぎるという結論になり、小さな窯にすることにしたんです。

それでまた設計図を書き直しているんです。」

とゴンちゃんは言った。

暮らしに合わせた窯をつくるという明確なコンセプトが立ち上がったのだった。

ミアキちゃんがピリカとラムヤートに立ち寄った。
明日は水の駅でお祭りがあるとのこと。

私はラムヤートの周りをブラブラしていた。

ゴンちゃんは外で煉瓦のよごれを落としていた。

マスキくんが工場でパン窯の煉瓦をはる作業を始めた。

 

私はそれを少し見ていた。

「撮影してもいいですか?」

思わずマスキくんに聞いた。

 

それから車に戻り、キャメラをセットして撮影を始めた。

ゴンちゃんとゆうらの煉瓦の汚れ落としの仕事、

マスキくんの煉瓦はりの仕事。

 

ラムヤートでは仕事の終わりに終礼をする。

それぞれが今日一日を振り返り、思いをシュアする。

私は初めての終礼。

 

マスキくんが、最近自信をもってモノが売れるようになってきたこと、

ヘンな人たちがやってくるラムヤートはやっぱりいい!と話しているのを撮影しながら、

私は妙にマスキくんの気持ちがわかって共感しまくっていた。

 

最後はみんなで瞑想タイム。

初めて参加するユーコちゃんが始まりと終わりの合図を出すことになった。

 

アユミちゃんがやさしく説明していた。

アユミちゃんという人は、人の気持ちをおもいやり、さりげなく心配りができる人だなあと思った。

「ラムヤートっていいところだよね。」

と、時より口にするミワさんの気持ちがよくわかる。

そのラムヤートの大事な部分をつくっているのはマスキくんとミワさんなんですから。

 

終礼が撮影できてよかったと思った。

 

「田代さん泊まっていったら。」

とマスキくんは言ってくれたが、帰路についた。

 

ちょっとランチだけのつもりが、ついつい撮影をしてしまった夏のラムヤートだった。

余力を残して帰るのもいいものだ。

 

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