2012年6月15日(金)。
函館港から朝の船で野村さんと大間へ渡る。
16日は大間マグロック・原子力資料情報室の澤井さんの学習会。
17日は現地反対集会・デモ(30年ぶりだという)。
そして山本さんのインタビュー。
これが今回の撮影の予定だ。
大間港に着くと奥本さんが迎えに来てくれていた。
早速、奥本さんの案内で大マグロックの現地の確認に行った。
今年はあさこはうすの敷地ではなく、一坪地主の敷地で開催する。
大間原発反対の大きな看板が立っているところだった。
奥本さんと佐藤さんの二人で草刈りをしたとのこと。
今日は天気も良く、海がきれいに見えた。
原発敷地の境界には有刺鉄線の柵。
そこには監視カメラがたくさん備え付けられている。
それに加えて、二人の監視員が一定の距離をおいて私たちを監視している。
初夏の陽射しの中、私たちは地べたに座って三人で話をしたが、やっぱり妙な感じだった。
それから駐車場の場所を確認して、そしてデモのコースを案内してもらった。
なんせ私一人での撮影なので、どこをねらって撮影するか、車をどう使うかなど、よく考えなければいけない。
そしてお昼ご飯を3人で食べて、奥本さんと別れた。
忙しい中、案内をしてくれて本当にありがたかった。
それから私と野村さんは宿にチェックイン。
そして二人で山本さんの家に遊びに行った。
朱美さんはまた私の好物のツブと梅干しなどを出してくれた。
山本さんも漁から帰って来ていた。
去年の11月、大間で25年ぶりにやった学習会はとても少ない参加者だった。
今回はどのくらい大間の人がきてくれるか、山本さんはとても気になっているようだった。
大間原発はどんなものなのかを知ってもらいたい人に、チラシを直接渡して来てなと声をかけているという。
ぎりぎりまでチラシ配りをすると山本さんは言った。
山本さん。
デモは行かれないな。と山本さん。
原発関係で働いている兄弟・親戚も多く、身内でも原発の話はできないそうだ。
その関係を絶つことにもなりかねないからだ。
改めて原発立地・大間の人たちの重い心を垣間見た。
今までもどんな思いをしてきたのだろう。
ひとしきり話をしておいとました。
コンビニでビールとつまみを買って宿に帰った。
私はデモの撮影のことをずっと考えていた。
風呂に入り、夕食。
そして部屋に戻り二人で飲む。
この晩、野村さんは気持ちよさそうにクイクイと飲んでいた。
いよいよ明日、大マグロックと学習会だ。
Leave a Reply