東京YWCAにて。
2012年2月3日。
YWCAに到着。案内してくれた橘さんにお礼を言って別れる。
私は事務所に行き、ここに事前に送っていた三脚を受け取り、撮影の準備にとりかかる。
一坪君にはニューキャメラで三脚を立てて広い画を撮ってもらい、私は手持ちで人をねらって撮ることにした。
奥田さんはみんなの飲み物を買ってきてテーブルにおいた。
細やかな心遣いにみんな感激していた。
17:00 会場に入れる時間になり、竹田さん(会の代表)、中森さん(会の副代表)、野村さん、石川さん、奥田さん、竹田さんの友人たち、みんなで会場づくりを始めた。
あまり大きな部屋でない。
混雑が予想されたので、なるべく椅子を並べられるようにいらない机を隣の部屋へ移動した。
小笠原厚子さんと娘さんもやってきた。
原子力資料情報室の澤井正子さん、森越弁護士、河合弁護士もやってきた。
嬉しいことに、開催時間が近づくにつれ、続々と人がやってきた。
映画仲間の早川由美子さんも来てくれた。
もう会場は満杯状態だった。
スイスの放送局、道新などいくつかのメディアが取材にきていた。
中央が代表・竹田とし子さん。左が副代表・中森司さん。
いつものように野村さんが司会を担当。
まず、大間原発訴訟の会代表の竹田さんがごあいさつ。
大間原発の建設を止めたい。
次の世代に原発を残したくないという強い思いを語った。
次に原告の小笠原厚子さんが、地元・大間で原発に最後まで反対を貫いた母・熊谷あさ子さんのことを話した。
大間の海は宝の海。自分もその意志を引き継いでいくと厚子さんは力強く語った。
弁護団長の河合弁護士は熊谷あさ子さんと出会ったいきさつなど、この裁判に関わるようになった経緯を話した。
そして昨年の夏、脱原発弁護団を立ち上げ、原発裁判をしている弁護士たちが一丸となって原発を止めていこうとしていることを語った。
森越清彦弁護士
森越弁護士は、この裁判がどのように行われているかを説明。
誰もがわかる裁判にするために、原告により意見陳述、弁護士によるプレゼンテーションなどを行い、毎回エキサイティングで面白い裁判になっていることを話した。
原告も増やしていくとのこと。
原子力資料情報室・澤井正子さん
原子力資料情報室の澤井正子さんは、パワーポイントを使って大間原発の問題点を解説。
世界初の全炉心にMOXを装荷すること。
しかもいきなり商業炉として運転開始すること。
それをやる会社・電源開発は原子力発電を初めてやること。
大間沖には活断層があること。などなど問題点満載。
集まった人たちはとても真剣に耳を傾けていた。
質問もたくさん出た。
そしてこの場で原告になってくれた方も何人かいた。
無事に会が終わった。
原告になりたいという人、資料や本を買う人、取材する人などで人が引けるまでしばらく時間があった。
私は最後まで撮影。
そして、交流会へ。
近くの居酒屋へ移動15人くらいの人が参加した。
早川さんも参加。
交流会の撮影は一坪君にまかせた。
私は終わった―!という感じで、飲んで食べてしゃべった。
小笠原厚子さん
ひとしきり歓談の後、知らない人もいるので自己紹介をした。
竹田さんはたいがい、車で人を送るので、(私と野村さんはいつもお世話になっている)お酒を飲まない。
この日私は竹田さんがアルコールを飲むのを初めて見た。
彼女の友人二人もいっしょで、なんだかとてもリラックスしているように見えた。
二人の友人は竹田さんのことをとても信頼していて応援して支えているということがよくわかった。
竹田さん、いい友だちいるなあと思った。
一坪君が一通り自己紹介して最後にこんなことを言った。
田代さんがこの映画の撮影を続けるかぎり、僕もやりますと。
私はけっこう酔っ払いながらも、この言葉がとても嬉しくこれだけ覚えている。
資料情報室の澤井さんも、3.11の時のことなどを話し、なんだかいい話をきけた。
一坪君がたまたま澤井さんのすぐ横の席で、キャメラが澤井さんの顔に横くっつきそうになりながら撮影していた。
彦根の奥田さんも3.11からの自分のことを話し、とてもいいことを言っていた。
河合弁護士の話でよかったのは、本気でやれば面白い。本気でやると誰かが助けてくれる。
本気でやれば大抵のことはできる。という話。
これには私も「ほんとそうですよねー!」と鼻息を荒くして賛同した。
大間原発は止めたい。と私は思っている。
そして大間に原発はできないと思っている。
そして厚子さん、早川さんと話をしながら、とても気分が高揚し、ビールがすすんだ。
交流会が終わり、解散。
野村さん、石川さん、奥田さん、私は同じ宿に泊まる。宿の近くの新宿のゴールデン街・洗濯船にちょっと一杯飲みに行くことにした。
洗濯船のママ・ゆっこさんには、「空想の森」の時から大変お世話になっている。
映画ができてポレポレ東中野で上映した時に、ゆっこさんはたくさん宣伝してくれてお客さんをつれてきてくれた。
久しぶりの洗濯船。
奥田さんや野村さんらと洗濯船にいることがとても嬉しかった。
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