会場にて。上映準備。
2011年6月11日。
前日に滋賀県彦根に到着。
奥田さんと昨年の沖縄トロピカルツアー以来の再会だった。
昨年のちょうど今頃、奥田さんが上映会を二日にわたって開いてくれたことが、遠い昔のような気がした。
新居がほぼ完成したばかりだった。
木の匂いがする家はとても心地よい。
私もこれから1か月、ここを拠点とさせてもらい、撮影・上映会に向かう。
自分の家の一部を開放して子育て中のお母さんに実家のように使ってもらいたいという、
奥田さんの夢がいよいよスタートする。
今回はその記念に「空想の森」の上映会を開催してくれた。
彼女は今までやってきたことを活かし、そして人のつながりを大事に着実に自分の夢に向かっている。
今回の上映会も県立大学の看護科の学生さんたち、友人などがたくさん手伝いに来てくれた。
若い人たちがいると活気がでてくる。
上映前にあいさつする奥田さん。
ここに 集まった人全員で大震災で亡くなった方々に黙とうをしてから奥田さんが挨拶をはじめた。
6月11日は全国各地で原発反対・脱原発のデモが行われていた。
滋賀県でも大津、高島などでデモがあった。
雨が心配された日だったが、曇りで徐々に天気が良くなってきた。
30人ほどの人が見に来てくれた。
大津上映会をやってくれた友の会の中居さん、杉本さん、京都からは上原七子さんも来てくれた。
七子さんは「空想の森」は3回目になる。
久しぶりにまた会えて嬉しかった。
先日青森県大間の大マグロックでお世話になったアコちゃんのお父さんも見に来てくれた。
上映後、私は新しい映画を撮影し始めたことと、そして、これからも撮り続ける青森県の大間原発の問題を話した。
そして大間原発建設反対の署名をお願いした。
ほとんどの人が署名をしてくれてとても嬉しかった。
そして、和茶庵さんたちがつくってくれた共働学舎のチーズをつかった軽食と和紅茶・冷茶をみんなでいただいた。
やはり話題は原発になった。
それぞれのテーブルで話がはずんでいてとてもいい時間を過ごした。
和茶庵さんたちも、今回の震災の後、どうしたら人がつながってゆけるか考え、
「ワンデイシェフ」という試みをもうすぐ始める。
みんなそれぞれの持ち場で出来ることをやっている。
これが大事なことだとつくづく思う。
みんなでおいしくいただき、無事上映会が終わった。
奥田さんの家に七子さんも泊まり、3人でお酒を飲みながら楽しい一晩を過ごした。
2011年6月12日。
午前中、七子さんのインタビュー撮影。
昨晩からたくさん話していたが、改めて撮影させてもらう。
午後から、三人ではなしょうぶ通り商店街で勝負市に行く。
雨が降らないでよかった。
たくさんの店が並び、多くの人でにぎわっていた。
ぶらぶらと歩きながら、しょうゆさしを買ったり、ハンコを買ったり。
七子さんと私はさっそくドイツビールを飲んでほろ酔い気分になる。
商店街の真ん中くらいに、村川商店がある。
アコちゃんの実家だ。
彼からもうすぐ煙草屋をやめて自然食品の店になると聞いていたが、本当にそうなっていた。
アコちゃんのお父さんに誘われ、お昼ご飯をごちそうになる。
カレーライス、おから、ホウレンソウのおひたし、糠漬け、サラダなど、お母さん手作りのごはんがおいしくおなか一杯食べさせてもらった。
アコちゃんのお父さん。村川商店の前にて。
お父さんも今回で空想の森を見るのが3回目だそうで、見るたびに違ってみえると言っていた。
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