新得共働学舎の40周年の報告会。
200人以上の方々が集まった。
40年も続いていること。
これだけですごいことだと思う。
みんなの報告を聞きながら、
学舎のみんなにお世話になったなあと、いろいろなことを思い出した。
私が初めてつくった映画の舞台の一つが学舎だった。
手探りの映画づくりの中で、もがきながらの撮影だった。
学舎では、何があろうと動物たちの世話をしなければいけない。
まだ薄暗い早朝の牛舎。
ミルカーの音が響く。
大きな牛を搾乳の場所へ誘導し、乳を絞る。
朝と夕のこの牛舎に、なんだか生きてるって感じがした。
チーズづくり。
チーズ談義が絶えなかった工房のメンバーたち。
神聖さを感じさせるチーズ熟成庫。
その中で、黙々と大きなチーズを磨く職人の姿。
まるで、チーズと対話しているかのようだった。
六角形の木造の食堂。
ここは、窓が大きくて明るくて温かな気持ちになる。
当番の人が朝ごはんをつくり、みんなで食べ、
今日何をするかをみんなに言って、それぞれ仕事に向かう。
初めて食堂を撮影できた日のことを、今も鮮明に憶えている。
「元気〜?かわいいね。」
とか、
「名前は〜?」
とか、
「今年のそばの実落としはいつかな?行く?」
とか、いつも話しかけてくれた人たち。
学舎の美味しい野菜。
そしてチーズ。
撮影スタッフたちとの合宿生活の中で、
たくさん食べさせていただいた。
そしてやっと映画が完成して新得公民館でお披露目上映。
学舎のみんなにお祝いしてもらったこと。
本当に嬉しかった。
あれから10年がたったのだなあ。
今、学舎は次の世代へバトンを渡す過渡期だと宮嶋京子さんは言っていた。
大きな家族の中で、自分が今生きる意味を問い続ける、
共働学舎ってそんな場なのかなあ…と感じた。
40周年、本当におめでとうございます♪
40周年お弁当は本当に美味しかったです。
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