朝5時半。
爽やかな笑顔のユーサクとは反対に、私はまだ酒が残っていて頭がぐるぐるしていました。
ユーサクは嬉々として家族のためにパンを焼く準備をしていました。
美味しいパンになるように、日々、試行錯誤しながらつくっているというユーサク。
しかも、とても楽しそうに。
ユーサクを見ていて、なんか感動しました。
そして、朝食をみんなでいただきました。
やっぱり下二人はアナの脇から離れません。
ユーサクのパンは、とても美味しかったです。
中学生になったユーサクは、学校まで6キロの道のりを、走って通っています。
体を鍛えたいからだそうです。
リュックは10キロを超える重さ。
すごいです。
ハルも小学生になりました。
別れの時。
コーちゃんが、アナと別れるのが寂しくて小屋の脇で泣いていました。
「手紙書くね。」
とコーちゃん。
「私も返事を書くね。撮った写真をプリントして、そしてポーランドのお土産も入れて送るね。」
とアナ。
そしてまだ泣いているコーちゃんにアナは言いました。
「コーちゃん、これから友だちになろう!」
アナと山田農場で過ごした時間。
アナにとっても、子どもたち、特にコーちゃんにとっても、私にとっても、自分の人生に影響するような、あたたかく、濃密なかけがえのない時間だったと。
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