にゃあた
にゃあたはよくトリを捕まえる。
毎回律儀に台所にくわえてきて、そこで食べる。
「よくやったね。エライね。」
とにゃあたを褒めつつ、私は台所の床に新聞紙を敷く。
まだピーピーと鳴いているトリをなるべく見ないようにしながら・・・
今日もスズメを捕まえてきた。
にゃあたはひとしきり、まだ息のあるスズメをつついたりして遊んだ後
いつものように頭からリズミカルにきれいに食べていく。
今日はその様子を私はじっと見た。
ああ、スズメの命がにゃあたの命になっていくんだ。
いくつかの羽だけを残し、あとは全てにゃあたのお腹の中に納まった。
食べ終わると餌場に直行し、しっかりエサも食べるにゃあたであった。
弟のテツは、そんな兄ちゃんを少し離れたところから見ているのだった。
エサを食べ終わったにゃあたは、また颯爽と外へ出ていった。
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