伊那のざんざ亭の長谷部さん
令和元年 6月28日
お昼はかたつむり食堂へ。
鴨ちゃんがシェフの日。私は定食を注文。
石坂さん、大桑さんのテーブルに座りおしゃべりしながらいただく。
かたつむり食堂は色んな人がやってくる。
ここで色んな人に出会う。
地域おこし協力隊で信州新町にきているチホちゃん。
「ブログ見ましたー!すごくよかったですー」
と言ってくれて嬉しかった。
彼女は信級で暮らしたいと思っている。そのために色んなことを勉強している最中。
罠の免許を取ったり、ジビエ料理も学びたいとのこと。
伊那のざんざ亭という宿をやっている長谷部さんがご飯を食べていた。
純子さんと何やら打ち合わせをするとのこと。
長谷部さんは、イノシシやシカなどの野生動物の料理人。
猟もできるし、解体もできるし、料理も。
自分で獲ってきた動物を解体し、内臓を色んなやり方で料理し編み出したオリジナルの料理だそうだ。
そのジビエ料理をざんざ亭という自身で経営している宿で提供している。
すごい!こんな人がいるんだー。
いつか泊りに行きたい。
純子さんがやってきて、長谷部さんと打ち合わせをはじめた。
12月にかたつむりで長谷部さんを呼んで、ジビエ料理を作ってもらおうとのこと。
純子さんがこのあたりで獲ったクマの肉を長谷部さんに渡した。
熊肉の料理の研究して12月に提供できたらとのこと。
臭みを抜くやり方があって、熊肉も美味しく食べることができるんだそう。
何やら楽しそうです。
羽田さんも一仕事終えてやってきた。
わさびの出荷を終え、ひと段落したそうだ。
相変わらずピシッとしてかっこいい羽田さん。
イチローさんもいつもの時間に一杯飲みにやってきた。
「焼酎は安いのはダメだ。百年の孤独がサイコーだ。明日持ってきてやる。」
大きな声で今日も元気だ。
宮平のヒロシさんも飲みに来てかたつむりは賑やかになってきた。
そしてさらに宮平の池田寿徳さん、村田修一さん、平林久さんがやってきた。
昭和13年生まれの3人の同窓会だ。
池田さんは塩尻に住んでいるが、週に一度、宮平の自宅にやってきて田んぼや畑をやっている。村田さんは埼玉在住。平林さんも関東に在住しているが、4月から10月は信級の家(イチローさんの家の向かい)に住んで畑をやっている。
3人は実に楽しそうに話をする。ビールもどんどん飲む。
私とチホちゃんも一緒に飲もうと誘われ、じゃあ、飲むかーということになる。
チホちゃんは車を運転して帰らなくてはいけないので飲まずに参加することになった。
チホちゃんの車についてきてもらい、私は自分の車を植野家に置いて、チホちゃんに乗っけてもらいかたつむりに戻る。
カナタの加藤さんが来ていた。私は加藤さん、石坂さんのテーブルに座った。
石坂さんがシェーンを飼う事になった経緯をポツリポツリと話してくれた。
一緒に暮らして3年。シェーンは寝るときには石坂さんの上に乗って寝るそうだ。
石坂さんにとってシェーンはもうなくてはならない相棒になっているのだと思う。
加藤さんとも少し話す。
「きゅうちゃん(加藤さんの息子さん)、とっても可愛いですねー」と私がいうと、
「そうなんだよ。ほんとカワイイんだよ。それでいいヤツなんだよ。」
と独特の可愛らしい声で言った。
そうこうしてると、池田さんたちから「こっちへおいでよー」と呼ばれた。
そして昭和13年組の同窓会に私とチホちゃん、そしてイチローさんも加わった。
昭和13年組の飲みっぷりはすごい。とても80代とは思えない。
私は撮影中なので控えめに。
イチローさんは相変わらず人の話を聞かない。
すると先輩の久さんが、
「お前は、信級だから生きてこられたんだぞ」
そんな事言われてもイチローさんは何処吹く風。
「オレはウソは言ってねー」
言いたい事を言えるこの関係性がいい。
しかし羨ましくなるほど仲がいい。小学校の時の友人とこんな風に飲めるなんて。
何かの話から「宮平って眺めがとびきりいい場所ですよね。一度泊まって朝日を浴びてみたいです。」
と私がいうと、
「ウチに泊まっていいよ。今晩でもいいよ。」と池田さん。
なんだかんだ話しているうちに、撮影の時に宿舎として泊まっていいと池田さんが言ってくれた。
「米も味噌もあるし、美味しい水もあるよー」と。
それで、明日、家を見させてもらう事になった。
この夜、イチローさんが私にこんな事を言った。
一昨年に植野くんが「風のたより」を小学校で上映した時のことだ。
「おらー、あの時30年ぶりに映画を見たんだ。内容はとても良かった!でも画面が暗くてなあ。ウチのテレビの方がずっといいわ。」と。
私はとても嬉しかった。
とてもいい晩だった。
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