表彰式の前、気になっていたこのカフェでみんなでコーヒーを飲む。
もうすぐ表彰式の会場へみんなで移動という時。
みわちゃんが、タクシーに携帯を落としてくる事件が。
近くの警察へ行くことになり、千代が付き添って行くことに。
そんなこんなでバタバタとしていて、表彰式の時間が迫ってきた。
みんなで一緒の席に座りたかったのだが、千代とみわちゃんは遅れて会場入り。
市民賞はコンペの原一男さんの作品。
次々と賞が発表されていく。
私の作品にも可能性があると思うと、やっぱりドキドキする。
この場に居られること、両親も仲間も一緒にいてくれること、
何とも言えず高揚していた。
こんなこと滅多にあることではないから、そういう感情を味わうのも楽しかった。
アジア千波万波の奨励賞と監督協会賞の二つをとったインドの「あまねき調べ」の監督たち。
コンペの大賞をとったのは、ポーランドのアンナ・ザメツカ監督。
彼女の話を聞いていて、彼女がヤマガタの映画祭で上映されたことがどれほど嬉しかったか、そしてコンペの大賞をとったことがどれほど嬉しいことかが、すごく伝わってきた。
作品は見ていなかったけど、心からおめでとう!と思った。
賞をとった監督たち。
私は何も賞は取れなかったが、すべてやりきった清々しい気分だった。
表彰式が終わって、父が私に
「こんなすごい映画祭だなんて知らなかったよ。ここで上映されただけで大したもんだよ。」
と言って握手をした。
両親が私にしてくれたことは一生かかっても返しきれないのはわかっているけど、
ほんの少しでも親孝行になっていたらいいなあと思った。
表彰式まで参加してくれたみんなと記念撮影。
山之内悦子さんが通訳をしているので、記者会見を見に行った。
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