山形国際ドキュメンタリー映画祭2017が終わりました。
毎日が感動とミラクルの連続。
夢のような日々でした。
新聞発表によると、2万人を超える方がヤマガタに
映画を観にやってきたそうです。
この舞台で「風のたより」を上映していただいたこと、
本当に感謝いたします。
1997年から私はヤマガタに通っています。
2017年、初めて自分の作品を持っての参加。
ホスピタリティー溢れるヤマガタ映画祭をまた違った角度から体感し、
ああ、やっぱりヤマガタは素晴らしいなあと実感しました。
「風のたより」初めての映画館での上映がヤマガタのアジア千波万波。
一生忘れません。
素晴らしい音と画。
3時間一気に観ました。
「風のたより」の製作を支えてくれた方々、出演してくれた方々、
上映協力をしてくれた方々が全国から40人ほど駆けつけてくれました。
その方々と共にヤマガタを味わったこと、
そして、みんながヤマガタで一同に顔を合わせたこと。
お客さんに、映画に出てくるチーズやパンを味わっていただいたこと。
(すべて完売しました!)
1997年にヤマガタで出会い、友達になった山之内悦子さんに
上映後のQ&Aの通訳をやっていただいたこと。
もうこれ以上のことはありません。
私たちの生きる世界には様々な価値観があり、
それが混在して存在していることを
今年のヤマガタで、改めて認識しました。
自分の価値観だけで物事は測れない、
ヤマガタはそれを私に体感させてくれるところです。
違う価値観を認めて共存することこそが
とても大事なことなのだと。
では私はどこに立ち、どういう世界に生きたいのか、
いつも考えさせられます。
なんで私は映画を撮るのか…
ヤマガタでみんなと一緒に自分の作品を初めて上映して、
少しわかったことがあります。
この人たちと一緒に生きていきたいんだと。
同じ時代に今を生きるみんなと一緒に生きていきたいから
私は映画を撮っているのだと。
映画をつくっている時、特に編集をしている時、
まるで真っ暗な出口のないトンネルの中でもがいているような気持ちでした。
何度も何度も立ち上がり、光を目指して歩き続けました。
そして今、眩い光に包まれている気分です。
ヤマガタで「風のたより」をみんなと一緒に観ていた時。
「映画は闇の中で光を見ているんだ」と思いました。
うまく説明できませんが、
「ああ、そういうことなのか」と一人合点がいきました。
そして今、また映画を撮りたい!と思っている自分がいます。
ヤマガタ最終日の夜中。
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