こんぶ土居三代目・土居成吉さんと妻の京子さん
2013年10月28日
今年で15回目の磨光小学校での土居さんの食の学校に参加。
(去年は撮影をさせていただいた。)
三代目は今回を最後にすることにした。
「おいしんぼ」のこんぶ土居が出てくる場面を教材にし、
こんぶで出汁をとり、最後にお好み焼きをつくるという楽しい授業だ。
こんぶは日本の食文化を支えているものだということ、
おいしいこんぶをつくるには、乾燥の温度が大事なこと。
45度くらいで時間をかけて乾燥させると質のよいこんぶになる。
その年にとれた昆布をすぐ食べてもあまりおいしくない。
2年ほど寝かせるとおいしくなること。
こんぶは最低2時間、できたら一晩水につけておくこと。
美味しい出汁をとるには、これが大事なこと。
煮干しを使う場合は、こんぶと別々に水につけた方がいい。
食事の大切さ、きちんと暮らすことの大切さ、家族の大切さなど、
三代目は子供たちにまっすぐに語りかけていく。
5年生の子供たちも真剣に聞き、「はいっ」と大きな声で返事をする。
子供たちのほとんどは漁師の子。
日本で一番おいしいこんぶは、南茅部のこんぶだと胸を張る。
このことも、三十年前には考えられなかったことだと土居さんは言う。
1リットルの水に10~15グラムのこんぶを入れる。
一晩たつとこんぶは3倍くらいに大きくなっている。
こんぶをつけた鍋に火を入れ、沸いたところでこんぶを引き上げる。
そして味見。
鰹節を入れて、ひと煮たちさせ、鰹節を取り除く。
そして味見。
今度はそこに塩を入れ、また味見。
それからその出汁を使ってお好み焼きをつくる。
粉に、出汁、長いもをすったもの、卵を入れる。
粉を混ぜすぎないことがコツ。
ホットプレートを一番弱火にする。
豚バラを敷き、お好み焼きのたねを入れる。
[…]