2013年3月31日。
8:30 起床。
工場に行ってゴンちゃんの仕事を見させてもらう。
なんか工場に行きたくなる私。
ゴンちゃんはいつでも快く中に入れてくれる。
窯もじっくりと見た。
一坪君が起きてきて遅い朝食をいただく。
お昼は一坪君と歩いて素敵なカフェ・コハムさんへ。
コハムさんのご夫妻も昨日のゆみこ祭りに参加していた。
「昨日は酔っぱらって話し過ぎてすいませんでした。」
とテーブルに水を置きながら夫の悟さん。
「確かにたくさん話をしたけど、とっても楽しかったですよ。」
と私。
ちと飲み過ぎたかなと思う翌日の気持ちは痛いほどよくわかる。
ランチをゆっくりいただきながら、一坪くんと色んな話をした。
ゆみこ祭りのこと、連フンのこと、ラムヤートのこと、どんな映画にしたいか、これからの編集、仕上げのことなど。
一坪君の顔を見ながら、来た時よりずいぶんリラックスして柔和な顔になったなあと思う。
ラムヤートに帰り、一坪君は帰る支度。
みんなに挨拶をして名残惜しそうに車に乗った。
左からゴンちゃん、一坪君、マスキくん、ミワさん
ゴンちゃんは店の前で見えなくなるまで手を振っていた。
洞爺駅で一坪君と別れた。
私はこれから撮影だ!と気を引き締め、ラムヤートに戻った。
マスキくんは地域の寄り合いに出かけていた。
私は早速ゴンちゃんの撮影をした。
夕食。
久しぶりに少ない人数。
「マスキくんが、えげつない空間とみんなが心地いい空間とどっちがいい?って聞いてきたんです。昔の私だったら心地いい空間と言っていたけど、えげつなくていいんじゃないって言ったんです。」
とミワさん。
どうやら今シーズンはマスキ色を前面に打ち出すらしい。
マスキくん寄合から帰って来て来た。
「寄合に集まった地域のオジサンたちに、柔らかいパンもつくってくれって言われちゃったよ。」
と苦笑い。
ミワさんのリクエストでユミコ祭りで撮ったものを見ることに。
連フンの場面では大笑い。
8時過ぎ。
マスキくんの空間づくりが始まった。
明日オープンなのだ。
今シーズンのラムヤートの空間をどんなふうにつくっていくのか。
私もキャメラを持ち、邪魔にならないように見る。
「さあ、やるか!」 とマスキくん。
WATER WATER CAMEL の「水平線の見える丘で」が大音響で始まった。
鳥肌がたった。
音楽と目の前の風景と自分の気持ちがマッチした。
一つモノを置く。
離れて見て全体を見る。
少し位置を変える。
また戻す。
その繰り返し。
モノと空間と対峙するマスキくん。
美しかった。
そうやってひとつひとつモノの位置が決まっていく。
空間全体が調和していく。
なんだか映画の編集と似ているなあと思った。
店の外に出てみた。
温かい明かりの中に、ワクワクするような空間が浮かびあがっていた。
「お客さん入りづらいでしょ。錆びた鉄や腐った木とか、自分の好きモノだけを置くことにしたんです。売りモノは二つだけ。前田真三さんのポストカードとバレリーナのカード。それを引き立たせるように配置したんです。」
とマスキくん。
私も夢中で撮影した。
立ち会わせてもらってとても嬉しかった。
11時、終了。
さあ、明日はいよいよラムヤート6年目のスタートを切る。
Leave a Reply