2012年11月22日。
苫小牧東港を23:30出航する船に乗り、福井県敦賀へ向かう。
去年の12月、敦賀の反原発をずっと続けている杉原さん、太田さん(紹介してくれた福井市の玉井さんいわく敦賀の2大女傑)の話をうかがった。
敦賀での数日間、泊まらせていただきながら、濃厚な時間を過ごした。
そしてその頃、大飯原発に再稼働阻止にむけて、明通寺の住職・中島哲演さんを中心に若狭湾の反原発の力を結集すべく動き出していたところだった。
その会合にも2回ほど参加させてもらった。
そこで、若狭の増井貴美子さんと出会った。
あれから一年。
大飯原発は再稼働した。
大飯原発を自分の目で見ることと、明通寺の住職で長年にわたり反原発運動をしてきた中島哲演さんのお話を聞きしたいと思った。
22:45。船に乗り込み、すぐにお風呂に入る。
前に乗った新潟便の船よりも新しいのか、露天風呂やサウナも完備されていてなかなかよかった。
お風呂から上がり、すぐ眠った。
2012年11月23日。
つくってきた玄米おにぎり、宮下さんからいただいたかぼちゃをふかしたものを食べる。
かぼちゃは栗のように美味しかった。
デザートは両親が送ってくれたみかん。
色や形がまちまちだが、これがとてもおいしい。
船の中では、夜に素うどんを食べただけですんだ。
20:30 敦賀港に到着。
21:00 太田さんの家に着く。
太田さんはにこやかに迎えてくれた。
くず子さんも相変わらず、毛並がよく美人だった。
火鉢にあたりながら、おしゃべりに花を咲かせた。
今日は日中外仕事をしたそうだ。
太田さんの庭には大きな木がたくさんあり、その枝を風呂をたく薪に使っている。
五右衛門風呂を使っているのは敦賀で太田さんの家だけになってしまったそうだ。
「一日中しゃべらない日は腰が痛くなるの。でもしゃべるとなおるの。」
と太田さん。
坐骨神経痛になった時は、びわの葉を痛いところにはったら、なおったそうだ。
などなど色んな話をした。
「反原発運動をやっていて、いい人にたくさん出会ったわ。田代さんや増井さんにだって反原発をやってなかったら絶対会ってなかったと思うわ。」
と太田さんはしみじみと言った。
でも同時に
「人類が絶滅するのが一番いいですわ。」とか、
「もんじゅが爆発すればいいんですわ。」
と、相変わらず過激なことを言っている太田さんなのであった。
まだまだ元気な太田さんで私は嬉しかった。
3.11後の今も、敦賀原発3,4号機の増設計画があり、敦賀市の河瀬一治市長も増設して欲しいと言っているのが今の敦賀の現状なのだ。
太田さんが愛してやまなかったあの美しかった阿弥陀身の浜を埋め立てたところが増設計画の場所だ。
0:00
去年と同じ、私の泊まる部屋に案内してくれた。
「下宿していた人がいなくなったので、どこでも好きな部屋を使っていいわよ。」
と太田さん。
ベットには電気毛布を入れていてくれた。
暖かく快適に眠りについた。
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