2012年10月11日。
昨日甲田くんに教えてもらった店でお昼ご飯を食べる。
高崎名物のカツ丼の店。
オープンキッチンでL字型のカウンター席。
昼どきの時間を外して行ったのにほぼ満席だった。
そしてまだ次々お客さんがやってくる。
私はカツが3枚乗った、A丼を注文。
素早く出てきた。
ころもが薄くて私好みだった。
醤油味のカツがなかなかおいしい。
しかも400円。
大満足。
車のカーナビの電源をとるシガーライターが壊れてナビが使えなくなって困っていた。
道すがらのニッサンに寄って見てもらう。
ニューズが飛んでいたとのことで、新しいものを入れて直してくれた。
感じのいい整備士さんで、無料でやってくれた。
お礼を言って榛東村の岩田家へ向かった。
ナビが使えるようになってホントよかった。
前橋からすぐだった。
榛東村は前橋市のベットタウンのようなどころだそうだ。
15:00過ぎ、到着。
ヤギのユエが首から長いヒモをさげたまま玄関の前にいた。
玄関の戸をあけると、土間のたたきにコウキちゃんが座っていた。
「こんにはー」と叫んでも誰も出てこない。
コウキくん。
とりあえず車から荷物を下ろして部屋に置こうとしたら、ユエが寄ってきた。
ユエは竹渕さんのところのマキバの子供で、吾妻で百姓をしていた正美ちゃんが飼っていた。
初夏に彼女が結婚し、嫁ぎ先にユエを連れていけなかったため、岩田さんがユエを引き取ったのだった。
ユエ。
頭をナゼナゼしたりして始めはかわいかったのだが、そのうちユエの頭突きが始まった。
本人は遊んでいるつもりなのだろうが、ガタイがでかく力も強いので、私は突き飛ばされそうだった。
ユエに角がはえていなくてよかった。
「やめなさい。あっちいって。」なんて言ったって聞きやしない。
そうこうしているうちに、岩田さんが軽トラで畑から帰ってきた。
ユカリちゃんもランドセルをしょって帰ってきた。
今年から小学生になったのだ。
ユエを元の場所に戻し、家の裏に回ると、岩田さんの妹のヒサコちゃんが栗を煮たり、ロケットストーブでケーキを焼いたりしていた。
テーブルも置いてあったりして、暑い時期はバックヤードでご飯を食べたりしていたそうだ。
岩田さんがノンアルコールビールをもってきた。
バックヤードで再会を祝して乾杯した。
ばあちゃん。
今年の2月13日、岩田さんのばあちゃんが亡くなった。
ばあちゃんは、普段と同じように食べて、寝て、
翌日の朝、起きてこなかったそうだ。
96歳だった。
岩田さんにとってばあちゃんは、大きな大きな存在だった。
この家にばあちゃんがいないのは寂しい。
コウキくんとばあちゃんは少しだけ一緒に暮らすことができた。
「コウキはいい子だねえー。」
とばあちゃんはコウキくんの頭をなぜながら言ったそうだ。
私は仏壇に手を合わせ、ばあちゃんにこの一年の報告をした。
ばあちゃんが亡くなる少し前、岩田家に新しい家族が増えた。
コウキくんだ。
施設から岩田家にやってきた。
みんなにかわいがられ、毎日モリモリ食べている。
この一年、岩田家は色々なことがあったのだなあ。
ユカリちゃんとコウキくん。
ゆかりちゃんとひとしきり遊ぶ。
一年前よりだいぶ背が伸びていたが、相変わらずやんちゃな女の子。
夫のタダオさんは電気屋さんをやめて、岩田さんといっしょに農業をやりはじめた。
しかし、この1週間は電気屋の仕事を頼まれていて、その仕事に出かけている。
タダオさんが仕事から帰ってきた。
みんなで晩ごはんを囲む。
チジミ、大根場、シシトウの炒め物、古たくあんのいためもの、オクラ、ご飯。
ワインや地元の日本酒をいただきながら、楽しい夕食。
コウキちゃんは風邪気味で青鼻をたらしながらも、食欲旺盛。
タダオさんとコウキくん。
この晩、コウキくんが初めて歩いた。
タダオさんの教え方が上手なのだ。
みんなで歓声を上げた。
ユカリちゃんは明日バス旅行なので、早めに寝た。
ヒサコちゃんは、明日はコンカツデーとのこと。
ばあちゃんのこと、コウキくんのこと、放射能のこと・・・
一年ぶりの再会に深夜まで話が尽きなかった。
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