今回はびっちり1週間、会津若松に滞在して撮影をさせてもらった。
ここに身を置いて、空気を吸い、食べて、人と話し、言葉だけでなく色々なものを感じた。
原発事故は終わっていない。
というよりこれは始まりで、これから先ずっとこの問題と向き合っていくことになるんだとヒシヒシと感じた。
それは福島の人だけでなく私たちもだ。
こんなことを起こしてしまったのも人間だが、
私にとってこれから先の希望を感じさせてくれるのも人なんだなあと思った。
予定より早く帰れることになった。
9月16日の仙台からの船に乗り、17日北海道に帰ってきた。
機材を置き、新内ホールへ向かった。
空想の森映画祭の最終日。
のんびり屋の茂さんのライブから参加できた。
廊下で鷹栖町の音次郎さんと理香子さんに会う。
昨日から参加して、ゆっくりと楽しんだとのこと。
茂さんの歌は相変わらず面白くて、大いに笑いながら歌を楽しんだ。
のはら、はなちゃん、ザマーズ、ぴよさん、こおりやまさん、たまちゃんなどスタッフの面々。
ふみよさん、宮下さん、宇井さん、茂子さん、いんであんなど新得の面々。
そして新しい参加者やゲストの人たち。
みんなの顔を見ていて、今回も素晴らしい映画祭だったことがわかった。
毎回毎回、参加する人が違うので映画祭の雰囲気も違ってくるが、
毎回ひとつだけ共通することがある。
あたたかい気持ちになることだ。
だからみんながこの場で自分の気持ちを素直に表現できるのだと思う。
さよならパーティーでは、一人一人、一言みんなに話をする。
20代のはなちゃんやのはらが話をした時、かつての自分を思い出した。
私も20代後半から30代半ばまで、一年に一度のこの映画祭に自分の全てをかけていたなあと。
新内ホールという場の持つ力も大きいが、
この場を、この映画祭を必要としている人たちがいるんだなあと改めて感じた。
久しぶりに会った藤本さんはお腹がぽっこりと突き出ていた。
「私もだけど、藤本さんも太りましたねー」と言うと、
これには訳があるんだよ。ここ何年か旅暮らしが多くて、不規則な生活で自分で作って食べられないからなんだ。
そうなのです。
旅が多いと太るのです。
一方、いんであんはお腹がへっこんでいた。
何かダイエットしたの?
と聞くと、一か月間牧場で働いたら自然にやせたとのこと。
そういえば、体を使う仕事している人で太っている人はいないなあ。
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