前日は雨。
その翌日、いきなり夏がやってきた。
この空気感。
広い空。
夏の雲。
力がみなぎってくるようだ。
おらがとこにも夏がきた。
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前日は雨。 その翌日、いきなり夏がやってきた。
この空気感。 広い空。 夏の雲。 力がみなぎってくるようだ。
おらがとこにも夏がきた。 […]
こんな柄のカメ虫を初めてみた。
新種か?と思い、新内のフミヨさんにメールしたら、 人参の草取りの時、時々見かけるよ。 とのこと。
そしてカメ虫は飛び立っていった。
第6回の大間原発の裁判を傍聴した滋賀県彦根市の奥田さんから、旅の報告がきました。 以下、奥田さんの文章です。 「函館・大間を旅して」
滋賀県彦根市 奥田好香
私の今回の旅の目的は、大間原発の原告になったのをきっかけに、函館での裁判を傍聴することと、 原発立地の本州最北端の青森県大間町で、最後まで建設予定地を売らずに原発建設に反対された 熊谷あさ子さんの家「あさこはうす」へ行くこと。 ドキュメンタリー映画「空想の森」の主人公だった山田圭介さんの北海道大沼にある山田農場へ行くことだった。
6月7日に函館入りをして裁判前日の弁護団会議に途中参加した。 会議室は緊張した面持ちで、明日の裁判で意見陳述をする訴訟の会代表・原告の竹田とし子さんと 元大間町議員の佐藤亮一さんのリハーサルをされていた。 そこに居る事が場違いな感じがして私自身が緊張した。
6月8日(金)午後2時より裁判開始。 その一時間前ぐらいに傍聴席の抽選があった。 函館に来る前に傍聴席が少ないので法廷に入れないかもと聞かされていた。 私は、幸いにも原告席で傍聴する事ができた。 現在、原告は400名弱、今日の裁判にも大阪や京都・東京からなど、全国から人が集まっていた。
今回の裁判は、裁判長や裁判官の交代のため、何故訴訟に至ったかを一から説明する。 初めて裁判を傍聴した私には、中野弁護士のこれまでの事をまとめたバワーポイントを使ったプレゼンテーションは、わかり易かった。
特に印象深かったのが、原発立地国で地震の多い所に原発が建っているのは日本だけだということだった。 諸外国では、地震の起こる危険性のない所に建設されている。 その事を今回初めて知った。
地震大国の日本での福島の原発事故は予測可能なものだったように思った。 現在建設中の大間原発は、世界でも初めてという燃料がウランとプルトニウムを混ぜたMOX燃料。 世界でも初めてという原発を、今まで原発を経営したことのない電源開発が運営すると。 大間原発が稼働し、万が一事故が起こったらどうなるのか想像するだけでも恐ろしかった。
竹田とし子さんと佐藤さんの意見陳述は心に響いた。 裁判は、テレビで見るような弁護士と検事とのやり取りもなく淡々としたものだった。 原告席は、狭い長椅子にぎゅうぎゅう詰で傍聴した。 時間は、あっという間に過ぎた。
翌日は教会で集会があり、その後、脱原発のパレードがあった。 両方に参加。 パレードは思った以上に参加人数が少なかった。 函館市民は、大間の事をどう思っているのだろうか。 函館から大間まで近い所は18㎞。
その後、30数年間原発建設に反対してきた熊谷あさ子さんの建てた「あさこはうす」へ行った。 あいにく、娘の小笠原厚子さんは不在のため、了解を得て周辺を見せていただいた。
「あさこはうす」へ行くには、電源開発の道路を使わないと行けず、見張り小屋がある所から自宅まで1キロあり、 道路の両サイドは鉄柵がめぐらせてあり異様な光景だった。 […]
2012年6月25日(月)。 朝6時前に目が覚める。 窓の外をみると圭介さんとあゆみちゃんはいつものように朝の仕事。 これから搾乳がはじまるところだった。 撮影をするつもりはなかったのだけど、やっぱりしたくなり支度をして外に出た。 朝の静寂の畜舎。 搾乳をするあゆみちゃんの姿は何度見ていてもいい。 圭介さんが、ヤギを下の牧草地に追う。 これもまた撮ってしまった。 下の放牧地。 下の牧草地に久しぶりに行った。 畑。
畑がけっこう大きくなっていた。 自家用の豚。 豚も2頭、広いところにいた。 おいしくなりそうだ。
小屋も増築中。 圭介さんがぽつりぽつりと説明してくる。 この土地に対する愛情が伝わってくる。 ガーコと仲間たち。 アヒルのガー子は新入りの2羽のアヒルとすっかり仲良くなって、3羽で農場を歩き回っている。 お尻を振りながら3羽で歩く姿がかわいらしい。 ボー。 朝ごはんを食べ、ユウサクは7時に小学校へ出かけていった。 途中まで圭介さんと犬のチチといっしょに。
コウサクは8時に保育園へ。 圭介さんが車で送っていくのを見送った。 出かけに、「帰って来るまでヨウコチャンいてね。」と言われたのには参った。
そしてあゆみちゃんはハルサクをおぶってチーズの発送の準備などする。
野村さんから電話があり9時半くらいに山田農場に来ることになった。 […]
2012年6月24日(日)。 親方の家を後にして、チャップリン館に行き、ゆっくり温泉につかる。 今回もかなりの長丁場。 さすがに疲れが出てきた。
そして夕方、山田農場へ。 間もなく圭介さんとあゆみさんは夕方の仕事が始まった。 今日は泊まるだけで、明日撮影をさせてもらう。 山田農場はミルクの放射能検査をした。 そのことについて、どういう思いでやろうと思い、そして小出さんの話を聞き、今そのことについてどう考えているのか、改めて聞こうと私は思っていた。
私は家に入り、おかみさんが持たせてくれたイチゴをちゃぶ台の上に置いた。 イチゴの前にコウサクとユウサクは膝をついて二人並び、「おいしそう」と声を合わせた。
次の瞬間コウサクは「食べていい?」 と言う。 「後でみんなで食べるけど、味見していいよ。」 と私。 イチゴをつかんで口に入れた。 「オイシイ」 ニカっと笑った。 「もう一つ食べていい?」 とコウサク。 「イイよ。」 と私。 ユウサクはちょっと離れて見ていた。 「ユウサクも味見したらいいよ。」 と私がいうと、一つつまんでおいしそうに食べた。 コウサクは三つ目のイチゴに手を伸ばしていた。 「ユウサクももう一つ味見したら。」 と私がいうと、 「いい」 と言って食べなかった。 お兄ちゃんってすごいなあと思った。
座った私の膝の上にすかさず座るコウサク。 「ヨウコチャン、また船乗りたいね。コウサク、ヨウコチャンと一緒に乗りたい。」 と私の膝の上で何度も言う。 去年の春にいっしょに大間に行った時に乗ったことが、よっぽど楽しかったのだろう。 「またいっしょに船乗ろうね。」 「ウン!」 かわいすぎる。
私がふと「あー、疲れたー」と言うと、 ユウサクが私の後ろにまわり、肩をたたきはじめた。 見かけによらず力強いたたきだった。 「あー、効くー。気持ちいいー。」 と私がいうとまた更に力を入れてたたいてくれた。 すると、コウサクが自分もやりたいと言って、ユウサクと交代した。 コウサクもなかなか力強い。 小さな二人の男の子の癒しの力はすごい。 […] |
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