去年の7月、滋賀県のアースデーで会津若松から参加していた木暮真由美さんに出会った。
そして9月、福島・会津若松に彼女を訪ねた。
その時、たくさんの方を紹介してくれて、直接お話を伺うことができた。
その時に、渡邊愛さんという妊娠中の女性に出会った。
放射線量の高い福島市から会津若松に自主避難して来ている人だった。
「生まれてくる子供の名前を決めているんです。
春の希望で、『春希』」
と話してくれたのが印象的だった。
年賀状に、12月、無事に元気な男の子を出産したとあり、
本当によかったなあと思った。
あれから一年がたとうとしている。
もう一度彼女を訪ねようと思い、連絡をした。
福島県内の自主避難者には支援がまったくない。
福島県は福島県に災害救助法を適用させていないのが事実。
私はびっくりした。
引っ越し費用や、それに伴う様々な出費は全て自腹。
みんな、経済的にも精神的にも疲弊してきている。
そこで、渡邊さん夫妻は仲間といっしょに、
「福島県に県内自主避難の権利を求める会」を立ち上げた。
3世帯で始めた会だったが、今は22世帯になったそうだ。
もう原発は収束したし、国も県も安全と言っているんだから、
福島市に帰っておいでという雰囲気の中、
県内自主避難している人たちは、大変な思いをしている。
原発事故は終わっていない。
福島県に県内自主避難の権利を求める会のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kennai_jishuhinan