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風のたより その15 若狭・増井貴美子さんから

増井さんの家からの風景。福井県三方上中群若狭町。

 

昨年の年末、若狭湾の反原発活動をしている人たちが、大飯原発再稼働を阻止するために一堂に小浜に集まって話し合いをしました。

たまたま福井県敦賀に滞在して取材・撮影をしていた私はその会議に2回ほど参加させていただきました。

その時に出会い、大変お世話になった若狭の増井貴美子さんから、今度若狭でシンポジウムがあるからお知らせしますと便りがきました。

なかなか面白そうな催しなので紹介いたします。

 

ニソの杜から日本の未来を考えるシンポジウム

2012年6月3日(日) 小浜市文化会館 住所:福井県小浜市大手町7-32 電話:0770-53-1111

 

9:30~12:00 ニソの杜見学ツアー

13:30~16:00 シンポジウム (中沢新一・高橋源一郎・いとうせいこう・金田久璋・中嶌哲演・松村忠祀)

 

予約・問い合わせ:greenactivejp@gmail.com

主催:ニソの杜シンポジウム実行委員会・グリーンアクティブ

 

 

MEEC若狭・若者編 ー若者たちで描くエネルギー白書ー みんなのエネルギー・環境会議

2012年6月10日(日)

福井県立大学小浜キャンパス交流センター 住所:福井県小浜市学園町1-1

<午前の部> 10:00 MEECしゃべり場「若狭のコトはみんなのコト」 ~若狭が抱えている問題と未来について、若狭内外関係なく本音で語り合う~

<午後の部> 13:00 Sesson1 「2030年の若狭、私たちの将来は私たちで描こう」 ~MEECしゃべり場のグループ発表、意見交換~

 

15:30 Sesson 2 「若狭のこれから、日本のこれから」 ~MEEC発起人と若狭で活躍中の方々によるパネルディスカッション~

*午後の部では、Usttramによる生中継をします。 http://www.ustream.tv/channel/meec-live

 

参加希望の方は5月末日までに、下記よりお申込みください。 http://dreampowerwakasa.jimdo.com/

 

問い合わせ:090-5415-7890(なかじま)

 

主催:MEEC若狭若者編実行委員会

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撮影報告 その112 市民法廷 大間原発

2012年5月2日(水)。

5月4日に道南がれき問題を考える会主催で木下黄太さんの講演会が開催される。

晩に市内で木下さんを迎えて交流会があるとのことで、野村さんと一緒に参加。

 

 

 

函館市民会館小ホール

 

2012年5月3日(木)。

今日は市民法廷大間原発の撮影。

お昼前、野村さんと函館市民会館に向かう。

野村さんは受付で著作『原発に反対しながら研究をつづける 小出裕章さんのおはなし』の販売をする。

三脚を立てキャメラをセッティングしているうちに、どんどんお客さんが入ってきた。

第5回の大間原発の裁判で意見陳述をした小松さんと久しぶりに顔を合わせしばし話をする。

彼女は今日の市民法廷でも意見陳述をする。

大間から奥本さんも来ていた。彼も意見陳述をする。

会場後方はチェルノブイリ展

 

たくさんのお客さんが集まってきたので、私は右手の前の方にキャメラを移動した。

中野弁護士。

若手の中野弁護士がトップバッター。

私が前にインタビューさせてもらった人だ。

自分がなぜこの裁判にかかわろうと思ったのか、自己紹介から始まった。

 

大間原発の危険性について、中野弁護士は力強く、そしてあんちょこを一切見ないで、観客に向かって堂々と話をした。

最後に、命より大事なものはないと強く訴えていた。

心を揺さぶる見事なプレゼンだった。

 

兼平弁護士。

 

他2人の弁護士のプレゼンも本当に素晴らしかった。

みんなどれほど勉強して準備をしてきたことだろう。

意見陳述をする小松さん。

意見陳述も本番と同じ原稿を読み上げた。

 

意見陳述をする奥本さん。

そして、大間で原発に反対し土地を売らなかった在りし日の熊谷あさ子さんの映像が流れた。

 

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撮影報告 その111 函館・川汲へ

2012年4月30日(月)。

函館へ車を走らせる。

何度目の函館だろう。

今年の桜も函館で見ることになる。

 

お昼は美沢パーキングエリアで持ってきたお弁当を食べる。

塩をきかせた玄米おにぎりにのりをまいて食べた。

これほんとおいしい。

ゆで卵の殻をむいて塩をまぶしたものもめちゃおいしかった。

これに糠漬けでもあったら最高。

 

今回の撮影は道南・川汲のこんぶの漁師さんのお話をうかがうこと、

そして青森県大間の漁師さん・山本さん一家の暮らしの撮影をメインに据えた。

それから憲法記念日には、函館で大間裁判の撮影、そしてその後、春の山田農場、ラムヤートの撮影という予定。

道南・川汲の漁師さんは、大阪のこんぶ土居の4代目・純一さんから紹介いただいた。

今回も盛りだくさんの撮影になりそうだ。

親方宅にて。ペコちゃんも元気だった。

 

今日の宿泊先は七飯町のこなひき小屋の親方の家。

夕方に到着。

親方は夕寝をしていた。

私を見るなり、「お前、太ったな。」と言った。

 

おかみさんが帰ってくるまでひとしきり親方と話をする。

この日、親方はめずらしく原発のことを熱く語った。

個と個の関係で手におえないことはやらない、

いかに個と個の関係を築いていくか、

いかに自分の言動・行動に意志と責任を持つか。

こんなようなことを親方が話した。

これらの言葉がとても印象に残った。

 

おかみさんが帰ってきて夕食の支度を手伝いながらまたひとしきり話す。

そして三人で夕食を囲んだ。

 

2012年5月1日(火)。

9:30。親方の家を後にして山田農場へ向かう。

あゆみちゃんから寄って欲しいと昨日電話があった。

こどもたちの未来を守るために、できることをみんなで考えたいと、あゆみちゃんは最近「大沼・こども未来舎」を立ち上げた。

5月24日に大沼で講師に岩内の齊藤武一さんを招き、「震災がれきの受け入れを考える学習会」を開く。

そのチラシができたので函館の野村さんに渡してほしいとのことだった。

 

山田農場のボー先生。

山田農場は清らかな空気に包まれていた。

世の中はゴールデンウィーク。

 

チーズ工房の前にて。奥があゆみちゃん。

山田農場にもお客さんが切れ目なくやってくる。

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風のたより その14 大沼・こども未来舎

山田農場

道南・大沼の山田農場の山田あゆみさんが、「大沼・こども未来舎」を立ち上げました。

 

 

以下、ヤギ山通信 no.1からの抜粋です。

「大沼・こども未来舎」のこと

こどもたちの未来を守るために、私たちが出来ることをみんなで考えたいと思い、この会を作りました。

今は月1回程度の座談会を考えており、原発のこと、放射能のこと、給食のことなど、みんなでざっくばらんに話せればと思います。

又、学校給食への取り組みも始めています。

七飯町では給食食材の情報の開示や地産地消に対して消極的な現状ですが、給食センターや栄養士さんへの働きかけを続けることで、少しでも改善できたらと思い行動しています。

署名や陳情書の提出も考えており、その際にはご協力いただけたら嬉しいです。

みんなで話したいこと、知りたいこと、やってみたいことなどありましたら声をかけてください。

できることから、話すことから、つながることから始めましょう!

*メンバー:山田あゆみ・山田聡美・松浦朋子(メンバー随時募集中)

 

山田農場

住所:北海道亀田郡七飯町上軍川900-1

TEL・FAX 0138-67-2133

ブログ http://yamadanoujou.blog.fc2.com/

 

風のたより その13 群馬・竹渕さん

竹渕進さん

 

群馬の竹渕進さんから便りがきた。

「高崎市民測定所クラシル」が4月21日に開設したと。

 

代表は竹渕さん。

2008年にポレポレ東中野まで「空想の森」を観にきてくれて、高崎で上映してくれた人。

高崎市の倉渕というところで百姓をしている。

 

この辺りは、自分の食べ物は自分でつくろうと新規就農した人たちが結構いる。

それぞれ個性的で、いろんな作物をつくっている。

ゆるやかなコミュニティができていてとてもいい感じの地域だ。

 

竹渕さんがやってくれた上映会をきっかけに、その後何度も群馬県で上映会が開催された。

その度にみんながつくった素材でおいしい食事をいただいた。

私は上映を通して群馬県が身近になり大好きになった。

 

去年の秋、私は高崎を訪ねた。

竹渕さんをはじめ、「空想の森」の上映に関わってくれた人たちに、3.11のこと、原発のことについて話をうかがい撮影させていただいた。

竹渕さんの家に泊まらせてもらい、仕事も撮影した。

上映会の時に泊まらせてもらった時も、ああ、撮影したいなあと思っていたので、ほんと嬉しかった。

 

「空想の森」の上映に関わってくてた人は、農にたずさわる人が多かった。

群馬の思いがけない放射能の汚染状況にみんなとまどいの中にいた。

農作物は大丈夫なのか、農業をやっていけるのか…。

私はなんとも言えない気持ちになった。

まっとうに食べ物をつくっている人たちに、原発を推進する人たちと真逆の方向に生きている人たちに、放射能がふりかかるなんて。

私はとにかく頭にきていた。

そして私に何ができるのだろうと考えていた。

 

そんな中、竹渕さんは仲間たちと冷静に勉強し行動していた。

そうなんだ。

竹渕さんはここに暮らしがあって、これからだってここで楽しくよりよく暮らしていくために前を向いて歩いていくんだ、そう私は感じた。

そして自分たちで市民測定所クラシルを開設したのだった。

群馬に竹渕さんがいる、それだけで私は心強くなる。

 

以下は竹渕さんからの便りよりから。

 

クラシルの活動に期待を寄せてくださる会員のみなさま、活動にご協力いただいている賛助会員のみなさまのご支援を受けてようやく開設することができます。

運営委員一同、心よりお礼申し上げます。

4月1日、開設に先立ち、那須にある「非電化工房」代表の藤村靖之先生の講演会をしました。講演の中で藤村先生は「群馬県の放射性物質の降下量は栃木県の1.5倍、汚染された面積も栃木県より広い、薄く広く汚染された状態」と話されていました。このような状況の中、農家や販売者、消費者、子供達を育てるお母さんお父さんなど、身のまわりの実態をしっかり調べ、みんなで学び、群馬の地での暮らし方を考えてゆきたい、という思いを持ったメンバーで運営委員会を立ち上げ、開設準備をしてまいりました。

放射性物質に対して漠然とした不安をいだいている方は多いと思います。

見えず、匂いもなく、感じることができない放射性物質は、測定してみることでしかその存在を確認することができません。クラシルでは、不安があるのなら測定し、もし含まれていたならば、そのことについてどう考え、どんな対策を取っていったらいいのか、勉強会や講演会などを通して一緒に考えてゆきます。

「測定は入り口、その先の未来を共に作ってゆきましょう。」これがクラシルのスタンスです。

今後ともご支援ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

高崎市民測定所クラシル 代表 竹渕 進

 

高崎市民測定所クラシル

住所 〒370-3513 […]