渋谷・オーディトリアムにて。土井敏邦監督(左)と記念撮影。
2012年2月3日。
震災以来、初めての東京。
今回は、この日の夜に行われる大間原発訴訟の会の東京報告会の撮影が主な目的だ。
一坪君も撮影に参加してくれることになった。
奥田さんも彦根から参加することになった。
この日の午前中は、去年の秋、新得空想の森映画祭で出会った土井敏邦監督の「私を生きる」の上映最終日。
土井監督も挨拶のため劇場に来るから、一緒に行こうと函館の野村さんに誘われた。
というわけで、野村さん、石川さん、奥田さん、一坪君と映画館で合流することに。
映画祭では土井さんの「沈黙を破る」を観てスゴイと思った。
そして飲みながら話をしても共感することが多く、とても刺激になった。
映画祭の後、土井さんが「空想の森」を観たいということで、DVDを送った。
そして年末、DVDと共に丁寧なお手紙をいただいた。
その中には「空想の森」の感想が書かれてあった。
この手紙で一年間はシアワセに生きていけるほど嬉しい内容だった。
そして土井さんからの手紙は私の宝物の一つになった。
撮影機材で荷物が多い。しかし土井さんに会えるのだから、朝のラッシュ電車もなんのその。
10:00 東京・渋谷のオーディトリアムにギリギリ間に合う。
一坪君が来ていたので並んで鑑賞。
午前中だというのに、結構たくさんの人が観に来ている。
いい映画だった。
土井さんが魅力を感じた人たちの物語だった。
それが伝わってきた。
上映後、観客の質問に答える土井さん。
この映画はジワジワと人に伝わっているそうだ。
上映が延長になったり、次々と劇場上映が決まったり、海外での上映も決まったそうだ。
多くの人に観てもらいたい映画だと私も思う。
上映後、人であふれるロビーで、野村さん、石川さん、奥田さんと合流。みんなそろった。
人の波がひいたところで、土井監督にご挨拶をした。
一坪君と奥田さんを紹介した。
お客さんの入りも、反応もよく、土井さんは嬉しそうだった。
そして、土井さんはまた「空想の森」のことを大絶賛してくれた。
私は褒められることに慣れていないので、こそばゆいような気持ちだった。
土井さんに褒められるのは私にとって本当に嬉しいことなのだ。
興奮気味で劇場を後にした。
お昼を過ぎていたので、センター街の台湾料理の店にてみんなでランチ。
この店は藤本さんに連れてきてもらった店で、以前も一坪君や映画仲間と長時間飲んで食べた店だ。
まずは生ビールで乾杯。
私は一気にテンションが上がって絶好調。
渋谷でこのメンバーでランチするなんてなんて面白いのだろう。
料理を待つ間、一坪君に新しいメモリーカード式のキャメラを調整してもらう。
今回初めて使う。
今使っているミニDVのキャメラは酷使しているためか、調子が悪くなってきている。
一坪君にも相談にのってもらい、新しいキャメラを購入したのだ。
今はもうミニDVのキャメラなど生産しておらず、カードメモリー式しかない。
だいぶ画質が違ってくるので、使い方を考えなくてはいけない。
楽しいランチの後、地下鉄を乗り継ぎ、みんなで経済産業省前へ移動。
福島のお母さんたちが経産省前にテントを立て、抗議行動をしている。
9月11日から24時間体制で泊りこみ、交流、議論、行動の場になっている。
それに対して枝野幸男・経済産業大臣が退去命令を出した。
その期限は1月27日だったが、テントはしっかり立っており、たくさんの人たちが出入りしていた。
齊藤美智子さん。毎日テント前で話をしているそうだ。
地下鉄の階段を上がると、ニュース映像でよく見る経産省前に到着。
早速一坪君に新しいキャメラで撮影をしてもらう。
ボランティアスタッフの徳根和幸さん。
テントにずっと泊まり込んでいるボランティアの人などに話を聞く。
渕上太郎さん。経産省前テントひろば代表。
このテントがあることで様々な人が交流し、つながっていき、抗議の輪を広げていることがよくわかった。
私たちが話をしている間もテントはたくさんの人が出入りしていた。
テントの中には小さなこたつがあり、女の人たちが座って話をしていた。
武藤類子さんがいたが、あいにくもう別の場所へ移動しなくていけないとのことで話はできなかった。
野村さんが今晩の大間原発訴訟の報告会のことをテントのみなさんにお知らせをした。
あいにく同じくらいの時間に東電前で抗議行動があるそうで、来られる人は少なかった。
色んな方と話をしているうちに、私たちも大間原発訴訟の報告会の会場に行かなくてはいけない時間がせまってきた。
御茶ノ水のYWCAが会場。
テントで知り合ったボランティアの橘優子さんがついでがあるからと、私たちを会場まで案内してくれた。
地上に出ると、夕暮れの空がきれいだった。
つづく
御茶ノ水のYWCAの前。
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