2011年12月20日。
やっとネット環境があるところに来たので、彦根ではたまった事務仕事をせっせとしている。
奥田さんは近江の冬野菜をたくさん用意してくれていて手料理を食べさせてもらっている。
私はまるで実家のようにくつろいでいる。
お昼は彦根城の近く朴さんに食べに行くつもりが休みだったので近くの「たねや」へ。一口おまんじゅう、麦飯、ととろ、近江の野菜、など、とてもおいしかった。
ずっと海の近くにいたので車を洗車しに行った。
夕方、甲賀の堀口さんが来てくれた。
彼女は畑で野菜をつくり、オーガニックカフェで働き、時々ケータリングで料理をつくる人。
滋賀県の上映会で色々と手伝ってくれた。
師走の忙しい中インタビューを受けてくれることになった。
夕飯は鍋を食べて、そのまま堀口さんも奥田さんの家に泊まっていくことになった。
私はこの日をとても楽しみにしていた。堀口さんの料理はとてもおいしいからだ。
堀口さんは木の箱いっぱいに自分の畑でとれた野菜やきのこを持ってきてくれた。
奥田さんも手伝って夕食の支度が始まった。
私はここから撮影させてもらった。
奥田さんが堀口さんに指導をあおぎながら下準備をする姿がかわいらしかった。
堀口さんが料理をする姿は美しかった。
白菜、ネギ、大根、セルべス、ひらたけ、しいたけ、ちじみ菜、出汁は昆布とホタテ。
それから天然のエビを軽くフライパンで焼いて、鍋にいれるのと、レアーで食べる用と。
このレアーのエビが抜群においしかった。
もちきんちゃくの代わりに、いなきびにイモ・たまねぎ・コーンを入れて出しをいれて炊いたものを油揚げにつめたものもとてもおいしかった。
セルべスもスライスして焼き、ごま油と塩を振った。
このいもを初めて食べた。
とても食感がよく美味しかった。
それからぬかニシンも焼いた。
奥田さんが用意してくれた滋賀の酒、富田酒造・七翻槍の生酒をいただきながら、至福の時だった。
お鍋がほんとうにおいしかった。
薬味がゆずの刻んだものと、しぼったもの、ネギ、みそ、塩などあり、色んな味を楽しんだ。
そして食べながらの話の続きでインタビューを始めた。
3.11は堀口さんにとって衝撃だった。
夏には福島の子供たちのサマーキャンプの手伝いに長野に行った。
その時、福島の人たちと直に接して、それ以来いつも福島の人たちのことが頭のどこかにある。
そして福島の人たち人に寄り添いたいと思ったそうだ。
それから、がむしゃらに働いて稼いで、少しでも被災地に。
と今は考えている。
ゆっくりとやわらかな関西弁で彼女は話してくれた。
私はなんだか感動していた。
堀口さんのその精神の美しさに。
きっとこの日本は立ち直っていけるはずだと私は思った。
夜中の3時頃まで、堀口さん、奥田さんと3人で語り合った。
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