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撮影報告 その58 夜の原発カフェ  パザールバザール 函館

2011年11月21日。
この日、この冬初めての芯から冷える寒さがやってきた。

新得の宮下さんの家に遊びに行った。

お昼ご飯はおろし蕎麦をごちそうになる。

今年の蕎麦の実落としも、共働学舎の大越さんとやったと宮下さんから聞いた。

そして新内蕎麦がちょうどできあがってきた。
大根、人参、白菜、キャベツをたくさんいただく。

明日から撮影で函館へ出かけるので、みんなのお土産にさせていただくことにした。

 

2011年11月22日。

函館は十勝よりずっと雪が多かった。
今晩19:00からパザールバザールで4回目の原発カフェがある。

野村さんの家に寄り、乗り合わせて行く。
すでに、7人以上の人たちが集まっていた。

私は初めてお会いする人が多かった。
私は映画のことを簡単に説明し撮影させてもらうことにした。

なぜ原発カフェに参加したのか、不安に思っていること、疑問に思っていること、食べ物のことなど思い思いにみんなが話す。

その時思っていること、感じていること、経験したことなどを気張らず話すことができる場だと私は思っている。

この場のとらえ方はきっとそれぞれなのだろうが、参加する人次第の雰囲気・場になるところもこのカフェの魅力だと思う。

 

パザールバザールの2階の部屋はいっぱいいっぱいになった。

 

遅れて大沼の山田あゆみさん、山田聡美さんがやってきた。

三男のハルサクを抱きながらあゆみさんは一番にこんなことをみんなに話した。

山田農場は11月上旬にドキドキしながらミルクを放射能検査に出したそうだ。

その結果がきて、最低検出の数値はあるが、検出されなかったことにホッとしたこと。

山田農場は山の牧草地の草を食べているので、土壌は大丈夫ということだ。本当によかった。

みんなの注文がひと段落し、パザールバザールの國立さん夫婦も参加。

國立さんは原発カフェではなくても、小人数で原発などの話をしたい人がいたら場所を提供しますよとみんなに言った。

妻のトモカちゃんが大間原発が稼働したら、みんなどうしますかという質問をしたり。

前回の原発カフェは私は参加できなかったが、30人もの人が集まって大盛況だったそうだ。
今回も10人以上の人が集まり、色んな話が出てとても面白かった。23時くらいに会を終わりにした。

あゆみちゃんは、普段朝の早い仕事でとっくに眠くなる時間だから居眠りしちゃうかなと思っていたのにしなかったと後で言っていた。

その後、まだ話し足りない野村さん、米田さん、私、そして國立夫妻でビール1杯だけ飲もうということになった。

しかし案の定、気が付いたら2時を回っていた。
國立さんに野村家まで送ってもらい、お茶を飲みながらまた話し、明け方、ようやく眠りについた。

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