2011年10月19日。
9月23日から始まった今回の旅。
茨城、群馬、福島、山形、そして最後に苫小牧で上映会をして終わりにしようと思っていた。
が、ランナーズハイ状態になり、洞爺湖・函館も寄ることにした。
エイヤと行って良かったなと思う。
広瀬隆さんの後援会の後、私は野村家に3泊させてもらった。
昼間は事務仕事をし、野村さんが仕事から帰ってくると彼女のおいしい手料理を食べ、酒を飲みながら、連日連夜、深夜まで話をした。
23日のつぶつぶ豆の会での原発カフェに参加したい気持ちを抑え、やはり帰ることにした。
帰りは山田農場に寄った。
やはりあゆみちゃんと圭介さんとは話をしたかった。
とても天気がよく、山田農場は相変わらず美しく気持ちがよかった。
放牧地の脇で寝転がった。
思い切り息を吸い込む。
草の匂いが心地よかった。
時々なくヤギの声、圭介さんが薪を運ぶ音、風が木を揺らす音しか聞こえない。
妙に心が落ち着いてきた。
ああ、やっぱり撮影しようかなーと思ったが、体がとても疲れていたのでやめた。
今日はこの心地よさに身をまかせようと思った。
いつの間にか、ヤギたちが寝ていた私を覗き込んでいた。
太陽の光を浴びながらしばし昼寝を楽しんだ。
そして母屋に行き、昼ご飯をごちそうになった。
「遠慮しないでチーズいっぱい食べてね。」と圭介さんとあゆみちゃんは言った。
「じねんじょを見つけたんだ。」と圭介さん。
北海道はこの辺りが北限だそうだ。
じねんじょをすったものを玄米のごはんにかけて食べたらとてもおいしかった。
ボリボリやカブの入った具だくさんの味噌汁もおいしかった。
ほんと、おいしいもの食べてるわと思った。
そして私は撮影してきた茨城、群馬、福島のことをざっと話をした。
山田農場は暮らすこと、つまり食べること・おいしいチーズをつくることにしっかりフォーカスして一歩一歩、歩いているなあと感じた。
今回はもうヘロヘロで撮影できないが、また近いうちに撮影に来たいと思った。
今まで撮影させてもらった人たちのそれぞれの思いが、私の心の奥に詰まっている。
私はそれをちゃんと受け止め、映画として表現してゆくのだと思うと身が引き締まる思いだ。
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