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追加上映決定!西表島再び。

西表島・空想の森トロピカルツアー追加上映! 日にち:2010年12月15日(水)

会場:大富公民館

開場 19:00 上映時間 19:30~

料金:大人1000円 老人・子供無料

問い合わせ先:080-1771-5446(山城)

旅する映画 その77 トロピカルツアー西表島 vol.13

2010年12月8日。晴れ。

とても嬉しい事があった。 奥田さんの泊まっている宿に先日映画を見たオジイが来て、宿の人たちに「空想の森」のことを熱く語っていたそうだ。

あの酪農をやっているオジイだ。

その話をきいたオバアはそんな映画やるなんて知らなかった。知ってたら行きたかったのに。

と言ったそうだ。

という話を奥田さんから聞いて、朝からテンションが上がった。

あのオジイがそんなに面白く映画をみていてくれたなんて。これはもう一回ここで上映しなくては。

本日きび刈り日和。今日は大原で大原中学校のきび刈りがある。

この島の学校の子供たちは部活の試合などで石垣に渡らなくてはいけない。

何かと物入りだ。

なので学校でさとうきび畑を持っていて生徒たちでつくって収穫し、収入を得ているのだそうだ。

旅費などを自分たちで稼いでいるというわけだ。

というわけで、きび刈り初日の今日は生徒、父兄、地域の人たちがみんなできびを刈る日なのだ。

私たちもこれに参加させてもらった。

大原なのでトミおばあの家から歩いて畑にむかった。

右手の製糖工場を過ぎると、まもなく畑に着いた。

びっしり車が止まっていたのですぐにわかった。

煙突のところが製糖工場。

9ちゃんの送別会で会った嘉本祥司さん。

彼も手伝いに来ていたのだ。

学生の頃この島に援農できび刈りにきたことがあるそうだ。

その後東京で営業職で働いていたが、やめて西表に戻ってきたそうだ。

私が、「島の男ってカッコいい人が多いよね。」と言うと、トラクターできびを運んでいる人を指差して彼はこう言った。

「本当にそうです。僕はあの人に出会って、いっしょに働いて、ああいう男になりたいと思って島にきたんです。」

カッコいい男はまだまだこの島にいるようだ。

これが鎌です。

祥二さんから軍手ときびを刈る鎌を渡された。

やり方を一通り教わって私たちもきびを刈った。

1、男たちがどんどんきびを切り倒していき、山をつくる。これが力のいる作業でもあり、ハブも出るかもしれないから男がやるそうだ。

2、山になった中から鎌でひっかけて1本きびをとる。先の方の皮をざっと取り、青い葉の根本の茎をぶった切り、節の部分をキレイにしてロープの上におく。

「かさぎ」という作業。

3、一山キレイにしたらそれを束ねてロープでくくる。

これも力がいる仕事だ。

4、くくったきびを大きなトラックに載せて製糖工場に運ぶ。

私たちは2の「かさぎ」という作業をひたすらやった。

ちょっとだけやるつもりが、夢中になって3時間以上もやった。

私です。 初めてのきび刈り。

昨晩山城さんのところでいっしょにご飯をたべた、チベットちゃん。

美しい山々と海に見守られ、100人以上の人たちがきび刈りに精を出した。

富正さんは、きびをロープで束ねていた。

中学生たちも一生懸命。

[…]

旅する映画 その76 トロピカルツアー西表島 vol.12

2010年12月7日。風強し。少し寒い。

5日の上映会に見に来てくてた山城まゆみさん。 15年前に東京からやって来て、この島で農業を営む人と結婚し、3人の子供を育てている。

イラストレーター、ライターなど様々なことをしている活動的で魅力的な女性。

この日、まゆみさんが私と奥田さんを車にのせて島の西の端から東の端まで案内してくれた。

東の端っこの浜。

西表島の東部の集落は戦後に開拓されたところが多い、ということをまゆみさんから聞いて初めて知った。

古見や祖内という集落はずいぶん昔から人が住んでいて、今も昔から伝わる祭ごとなど行事がたくさんある。 かつて西表島はマラリアがはびこるジャングルだった。

戦時中、日本軍が波照間島の人たちを強制的に疎開させた。

そしてたくさんの人たちがマラリアで苦しみ、この島で死んでいった。

戦後生き残って波照間島に帰った人たちも、マラリアで多くの人が死んでいった。

識名信升校長先生の字が刻まれている。

生徒と一緒に疎開してきた識名信升校長先生が浜の岩に刻んだ文字が戦後になって発見された。

「忘勿石」と刻まれていた。この地でおこった悲惨な事実を忘れ勿れという思いが込められている。

現在は発見されたこの岩の脇に、石碑が建てられている。

戦後になってアメリカ軍により、マラリアが撲滅された。

戦後直後、沖縄の島々の人たちの暮らしはひどく大変だった。

長男しか土地を継げないということもあり、西表に活路を見出そうとした人々が移住してきた。

ジャングルだった島を開拓したのだった。

家をつくり、畑をつくり、道をつくり・・・。

だから、今のオジイ、オバアはジャングルを開拓してきた一世なのだ。

ジャングルをかきわけてきた西表島の開拓の歴史はそれほど遠い話でもない。

今も開拓途中であるのかもしれない。

左から石原孝子さん、山城まゆみさん。

まゆみさんがやっている活動の一つに、「西表文化交流推進会」というものがある。

彼女が会長で、副会長が孝子さん。

石原孝子さんは古見という集落で、だんなさんと農家民宿を営んでいる。

農家もやっていてさとうきびなどをつくっている。

中を見せていただいたが、とてもくつろげそうだった。

次に西表に来た時はここに泊まろうと思った。

そしてカヌーでマングローブの川をゆっくりとのぼってみたい。

ここが民宿です。

川の岩に丸い穴があいている。これは「ポットホール」という。

上流から流されてきた石がつっかかって同じ場所でクルクルまわっているうちにできる穴だそうだ。

西表の子供たちは15歳になると島を出る。

高校がないからだ。

なのでそれまでに3つのことやってから島を出て行くという。

一つは仲間川のいかだ下り。二つめは島の最高峰古見岳(469.5m)を登る。

三つめは西表島の山の縦断。

伊谷美穂さんとお子さん。西表エコツーリズム協会にて。

美穂さんは西表に来て7年。

[…]

旅する映画 その75 トロピカルツアー西表島 vol.11

2010年12月6日。晴れ。

昨晩はちょっと飲みすぎた。

嬉しすぎて楽しすぎて。 遅く起きると、一仕事終えた一慶さんが休憩に帰ってきた。 一慶さんも二日酔いでしんどそうだった。 ユキヨが来ていて、カレーをつくってくれて一緒に食べさせてもらった。

おばあの畑にユリが大根を植えていた。

夕方、彦根の奥田さんが西表にやってきた。

本当は昨日の上映を観たかったのだが、なんせ、西表島の上映日程が出たのが遅かったので間に合わず。

久しぶりの再会。

といっても、10月の大津上映会で会ったか。

晩。オフィスIKKEIにて、ユーストリームというもので、世界中継。ゲストは私。 ついさっき、やろうということになったので、それぞれ知り合いに連絡をする。

私も北海道・新得のいんであん、宮下さん、群馬県・榛東村の岩田紀子さんなどに連絡。

左が一慶さん。

こんな感じで映像と音声を西表島から発信した。

30分くらいで終わるかなと言っていたら、なんと1時間30分以上も話した。

一慶さんが「空想の森」のどこに魅力を感じたのかなど、熱く語ってくれた。

一慶さんの心にひびいた、というだけでつくったかいがある。

一慶さんに出会えて本当によかった。

そしてしっかりまだまだ続く「空想の森」のトロピカルツアーの宣伝をした。 見てくれた皆さん、ありがとうございました。

これからもオフィスIKKEIをよろしくお願いいたします。

9ちゃん。

夜は9ちゃんの送別会に私も参加させてもらった。

9ちゃんは6年間西表島で暮らし、ヘアーカットとマッサージの仕事をしていた。

仲間たちが集落で1件しかないカラオケスナックに集まった。

9ちゃんとナオキさんの司会で紅白歌合戦が繰り広げられた。

ビデオを撮っていたので、少し私が撮影した。 しかし面白かった。実に個性的な面々だった。役者がそろいすぎ。

いっけいさんは歌うまい。

9ちゃんがどんな風にこの島で過してきたのかが想像された。

夜中。おばあの家に帰ると、黄緑色の小さな光がみえた。

部屋の中にほたるが2匹飛んでいた。

初めてほたるを見た。

あとで聞いたら「オオシママドホタル」というホタルだそうだ。

[…]

旅する映画 その74 トロピカルツアー西表島 vol.10

2010年12月5日。那覇から西表島へ。

那覇桜坂劇場での上映の日々は、実に色々な人に出会った。

友人もできた。

またきっと那覇に上映会で戻って来ることができると思う。

最後に直美さんに挨拶してから空港に向かう。

石垣島の港から船に乗り西表島へ。乗り合わせたオジイに「旅行ですか」と聞かれてから、チラシを渡し、映画の話をした。

そのオジイは30年前に西表島に移住して、大原に住んでいるという。

昔、山梨の映画館で支配人をしていたそうだ。

今晩の上映会によかった観に来てくださいと誘った。

西表島大原港に着くと、「空想の森」のチラシを持った若い女性・ユリが迎えに来てくれていた。

今日の上映会場の大原公民館、私がお世話になるトミオバアの家も港から歩いていける距離だった。

大原公民館。前に芝生の広場がある。芝生の向こうがトミオバアの家。

西表島はキラキラ した若者たちの島なのだ。 これが私の第一印象。

城間富さん。トミオバア。93歳。

先月みんなに祝ってもらったそうだ。

「あと2、3日泊まらせてもらってもいいですか。」と尋ねると、「泊まってけばいいさー。台所にごはんとおつゆあるから食べなさい。」とオバア。

オバアの家。マナとミズナもオバアの家に住んでいる。

ここが私の部屋。

左からユリ、ユキヨ。ユリは島に来て半年。由布島(ゆぶしま)で観光客を水牛に乗せる仕事をしている。

家の中では トミオバアのレシピでサーターアンダーギーをつくっていた。

オバアのサーターアンダーギーは島一番だそうだ。

トミオバアの家の横に一慶さんの家がある。

今回の上映会を主催してくれた一慶さん。

男前なのだ。

左からリュウキ、ナオキ。 リュウキは島に来て4年目。農業をしている。

ナオキは島に来て4日目。今話題の海老蔵に似ている。

受付嬢。左からマナ、ユキヨ。

マナは島に来て1週間ほど。ユキヨは島の東部で一軒あるカラオケスナックで働いている。

島は2回目で1ヶ月が今過ぎたところ。

島に移住してきた若者たちが観に来てくれた。

島の酪農をしているオジイも観に来てくれた。

一慶さんはとても嬉しそうだった。 船で出会ったオジイも観に来てくれた。

そして映画を絶賛してくれて、もっと島の人にも見せたいと言ってくれた。

上映後はスクリーンの前でみんなで車座になり、一人ずつ感想や自己紹介。

ほとんどの人が内地から西表に移り住んだ人たちなので、映画に感じるところも多かったようだ。

私も新得のみんなととても近いものを感じる。だから会ったばかりなのに自然に話が通じる。

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