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滋賀県彦根市にて 2010年6月12日・13日

「空想の森」感想いろいろ 2010年6月12日・13日滋賀県彦根市・久左のまちやにて 花しょうぶ通り商店街の勝負市といっしょにやりました 上映してくれた人:奥田好香さんをはじめ彦根応援団のみなさん ありがとうございました!

普通の家族、普通の人間関係というか、本当は、人はこんなふうにあたたかく生きていくことができるし、望んでいることなんだろうなあ・・・と思いました。早く早く・・・とスピードと機械化、利便性を求める傾向が強い社会の中で、少しホッと、家族や人のあたたかみを思い出させてくれる映画でした。今後も各地域で上映される機会があると良いと思います。すてきな映画をありがとうございました。

(女性・38歳・会社員)

本当に豊かな生活がそこにありました。お金では買えないもの・・・安全で美味しくて採れたての野菜、ほんもののチーズ、心から楽しんだり、笑ったり、悩んだり・・・。今ではぜい沢なものです。そして新得空想の森映画祭に行きたくなりました。これからこういう映画祭―皆が楽しめるもの、私も作りたいです。音楽もステキ。映画を友人にすすめたいのですが、DVDは販売されているのでしょうか。

(女性・37歳・農業+事務職員)

映画の中で印象に残ったシーン:牛が放牧されて、草をいっぱい食べて気持ち良さそうに昼寝をしている所。この牛乳を飲んでみたい。この牛乳で作ったチーズはおいしいにちがいない。あかりちゃんが畑でほっかむりをしてはいはいする姿。お母さんに抱っこされてうれしそうな顔。感想:わらわらとたくさんの人の中でいろんな人、仲間に囲まれて育つ子どもと核家族で、あれはダメ、これはダメ・・・!と育つ子どもとでは自分を作る成分が変わってくるだろうと思う。

(女性)

映画の中で出てくる景色がすごくキレイで、風の音や雨の音、土の上を歩く音、生活の音がとても心地よくて、おだやかな気持ちになりました。

(女性・19歳・大学生)

とても心が豊かになりました。どの場面も五感を感じるシーンばかりでした。ありがとうございました。

(無記名)

ゴロンと横になって見たい、とずっと思っていて、できなくてカットウしているうちに終わりました。出演している人たちが、みんなとてもいい顔してはって、本当の豊かさを感じました。チーズ作っている時も音楽聞かせているのでしょうか?野菜、食べたいです!

(女性・50歳)

また、ちがう日に、ちがう角度でみてみたいです。

(女性・23歳・福祉施設職員)

今回見させてもらった映画「空想の森」。自分の人生のヒントになればと思いお邪魔させてもらいました。今の時代、何もかも便利になりすぎ、人は生きていく知識がなくなり、お金にふりまわされているように思う。奥田さんが言っておられた子育ての風景から感じとれるように、もう少し時間を大切に出来ればと思います。うまく言いたい事が表現できてなくてごめんなさい。ありがとうございました。

(男性・28歳)

共働学舎での暮らしが印象的でした。他人と一緒に暮らすことも、同じ目的を持つ者同士だと、あんなにも楽しく豊かなものになるのだなあ、と感激でした。チーズ食べたくなりました。あの景色、空気の中で、草わらの中に寝そべったら、きれいな青い空、夜空が見られるのだろうな、と想像しました。自然の中で暮らす、とても憧れます。

(女性・37歳・主婦)

仕事・子育て・個の生活の融合というか、人と人とのつながりの中にすべてあるという感想をもちました。これが自然な人本来の生き方、その姿なのかもしれないと思いました。ありがとうごじました。

(女性・53歳)

この映画に出てくる人みんなが、とても生き生きと豊かに生活しているなあと思いました。仕事で忙しい毎日を過している私にとっては、普段の生活を見直さないと・・・と思ったりもさせられました。そしてあかりちゃんとの親子愛がとても私の心にひびきました。子どもをいつも置き去りにしている自分自身を反省・・・。どうもありがとうございました。

(女性・44歳・教員)

自分一人ではなく、多くの人々にも観て頂きたいと思います。

(女性・55歳・主婦)

私は農業をやっていませんし、まだ母親でもなく、どんな映画だろう?と思い何も知らないまま見させてもらいました。最後の話の時にいろんな目線でみてる方がいると話されていて、私も母親になった時、あんな風にのびのびと子育てをしたいと思いました。とても良い映画でした。ありがとうございました。

(女性)

観ているときから、人のあたたかさや家族のきずな、仲間の関係の大切さを感じることができました。あたたかい気持ちになることができました。

(男性・19歳・大学生)

必要最低限のお金で豊かな生活ができるんだと思いました。人と競争するんではなくて、人とつながって生活したいと思います。

(女性・28歳・団体職員)

今から3年前くらいに畑をはじめて、すごーく身近に感じました。共同生活もすごーく興味ができました。又、みたいです。ありがとうございました。出会いに感謝します。

(女性・主婦)

ゆったりと流れる自然の中の暮らし。自分の人生は自分でつくっていくもの。人生は、実は楽しいものだと思いました。

(女性・44歳)

奥田さん、ありがとうございます。彦根に来られる機会になりました。これから勝負市にも行ってみます。上映会に手を挙げられた勇気に感謝します。子育て支援の御取組にも興味深く関心を持っています。田代さん、今回の感想は、この映画はロードムービーだな、と思いました。山田聡美さんのロードムービー。でも実はその一方で田代陽子さんのロードムービー。

(男性)

色々な生き方があるんだなと思い、よくお金は大事とか、子育て(教育)にはお金がかかるから貯めなさいと言われるが、お金やお金以外の財産(技術や人間などいろいろな力)について改めて考える機会となりました。

(女性・40歳・主婦)

自分自身のくらしを見直すきっかけになりました。ゆったりとした時間をありがとうございました。あと、チーズおいしそう。

(女性)

自然と共に生きるとか、自分で食べるものは自分で作るとか、みんなでもちをついて食べるとか、赤ちゃんが土の上をはいはいしてるとか、この映画に出てくる人はみんな生きてました。自分の今後の生き方を考えさせられました。

(女性・23歳・NPO職員)

農業のことは分からないのですが、人々の笑顔につられてしまいました。ありがとうございました。

(女性・34歳)

滋賀会館で初めて見せていただきました。今日は奥田さんからお便りをいただき、まいりました。2回目になると前には気付かなかったことに気付いたり見ている自分の変化にも気付かされました。ドキュメンタリーは初めてでしたが新鮮です。新潟で農家をやっているおじを思い出してなつかしく見せていただきました。ありがとうございます。

(女性・49歳・パートタイマー)

自然と共に生きている人たちを見て、とてもうらやましく思いました。私自身も自分らしく生きていきたいと改めて感じることができました。

(女性・40歳・自営業)

とてもすてきな人たち、その自然で真っすぐな生き方に感動しました。宮下さんご夫婦、大好きです。

(40歳)

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本・雑誌

「エコロジー映画ガイド みるエコ」 春日出版 1200円 P.112~113の2ページに渡って「空想の森」が紹介されています。

シネマ・ジャーナル Vol.79 2010 夏 テス企画 800円 女性監督情報特集に、「旅する映画 空想の森」の抜粋が掲載されました。

旅する映画 その56 東京・渋谷にて

2010年6月16日。 彦根上映会を終え、東京へ移動。 アップリンクにて鎌田支配人と打ち合わせ。 東京・渋谷でどんなふうに上映をするのかということについて。 私はやるならきちんと準備・宣伝をして集客をしたいこと。

そして今はまだ漠然としているが、今まで群馬・滋賀・北海道などで「空想の森」を上映してくれた食べ物をつくっている人たちといっしょに、上映に加えて「空想の森」ならではの面白い事を東京・渋谷でやりたいと伝えた。 鎌田支配人もぜひやりましょうと言った。 急いでやらず時間をかけてきちんと練って準備し、宣伝もしっかりやって上映にのぞみ、映画館側・作り手の私・イベントに関わる人たちが面白いと思うもの、やってよかったねーと思えて、次へつながっていけるようなものをやりましょうね!ということで劇場を後にした。 劇場側と意思が統一できてよかった。

早速、顔が浮かんでくる。 滋賀・余呉の前田壮一郎さん(野良師)、滋賀・草津の仁張将太さん(パイオニアファーム)、群馬・榛東村の岩田紀子さん(農カフェ)、群馬・倉渕の竹渕進さん(すぎな農園)、函館のこなひき小屋親方(パン屋)、大津の岩田康子さん(ブルーベリーフィールズ紀伊國屋)、名古屋・北村彰彦さん(酒屋)、大阪・坪山規代さん(オープンセサミ、)そして北海道・新得の宮下喜夫さん(宮下農場)などなど。 今すぐ電話して話したい衝動を抑えるのが大変だった。

今はどの人も農繁期でおおわらわなはずだ。

しかし耐え切れず彦根の奥田さん、新得の宮下さん、余呉の前田さん、群馬の岩田さん、函館の親方には電話をしてしまった。

みんな、それは面白いね。ぜひやりましょうと言ってくれた。 なんかワクワクしてきた。

渋谷に来たので、近くのいせフィルムに寄った。

映画監督の伊勢真一さんの事務所。

あいにく伊勢さんは海外の映画祭に参加中で不在。

スタッフの保田さんとひとしきり話す。

彼女は「空想の森」が完成する前から色々と協力してくれた人で、最近ここのスタッフになった。 伊勢真一さんがディレクターをしている今年のヒューマンドキュメンタリー映画祭・阿倍野に「空想の森」が上映されることになり、伊勢さんと何回か話した時に、近くに来たら遊びにおいでと言われていたので行ってみた。

保田さんによると、去年の映画祭では毎晩遅くまで飲み会が繰り広げられていたとのこと。

私はせっかくなので映画祭に全日参加するつもりだ。

ますます楽しみになってきた。

旅する映画彦根編は、後日書いてアップします。

旅する映画 その55 函館再び

金森ホール

十勝から函館へ。

車に機材を積み、ロングドライブ。

淡い緑、濃い緑、新緑のグラデーションが体を潤してくれるような道中だった。

昨年秋に函館で上映した時に見てくれた方が、「また上映したい!」と、マザーアースというイベントの中で上映できるように働きかけてくれたのだった。

マザーアースは、函館でアロマセラピーのサロンとスクールを経営している近江さんが中心になって開催しているイベント。

今年で5回目。

3日間やるのは初めてだそうだ。

今年のテーマは「あなたと地球がつながる日」。

レンガづくりの金森ホールの中で、ヨガやキャンドルづくり、草木染め、アロマ、アフリカタイコのワークショップ、そして沢山の出店も並んだ。

また、今年は函館で結成されたN’DANAの10周年。

初日にそのライブがあり大変盛り上がったようだ。

「空想の森」の上映は最終日の最後のプログラム。

私は上映前日に函館入り。

機材や上映のチェックをするためだ

。金森ホールで、実行委員長の近江さんと金森ホールの笹井さんと初めて顔を合わせた。

笹井さんとは機材や上映準備のことで何度もやりとりをしていた。

とてもしっかりした方だったので、私は上映に関しては安心していた。集客が少し心配だった。

前売りがあまり出ていないと聞いていたからだ。

21:00。金森ホールでその日行われていた結婚式が終わり、ホールスタッフは一斉に撤収を始めた。

そして上映チェックの準備。

スクリーンは備え付けがないため、前回上映した森町のハル小屋さんからお借りしたとの事。

会場の広さからすると少し小さいめ。

プロジェクターを天井からつるしているため調整が難しかった。

スクリーンにいっぱいいっぱいに画を映す事に手間取った。

小一時間ほどかかってチェックを終えた。

明日の金森ホールでの上映が楽しみになってきた。

今回も宿泊などでお世話になる池田誠さんと、今回N’DANA山北さんと教会でライブをしたアフリカの楽器ムビラ奏者アキさんと3人で飲みに出かけた。

学生がよく来る飲み屋だそうで、ラムボールがやけにおいしく居心地がよかった。

アキさんは中南米やアフリカなどの国を旅した人で話がとても面白かった。

私と誠さんは結構飲み、久しぶりにゆっくり話せてよかった。

誠さんは明日マザーアースで新得共働学舎のチーズを売るとのこと。

アキさんは帰る汽車の時間までそれを手伝うそうだ。

山田圭介一家もヤギチーズ製品を売りにやってくる。

そしてとうとう4月に共働学舎をやめ、圭介一家の近所・大沼に引っ越した山田聡美一家も映画を観に来る。

この日は、とっていただいた駅前のホテルに宿泊。

左:あきさん、右:池田誠さん。共働学舎のチーズで出店。上映後、完売した。

2010年5月23日。

午後、金森ホールへ向かう。

駐車場は満車。

沢山の車が並んでいたので、届け物もあったのでPan屋へ向かう。

あいにくおかみさんも親方もこなひき小屋の方にいて不在だった。

まだ時間があったので、パン屋の2階の茶房たかはしに入ってコーヒーを飲んだ。

店主の方に話しかけられたので、今回の上映のこと、映画の事などひとしきり話をする。

そして駐車場に戻ると待っている車は減っていて、30分ほど並んでようやく駐車できた。

金森ホールの中はたくさんの店が並び、人であふれていた。

圭介一家、誠さんも店を出していた。

私は前の上映で映画を観てくれた人に結構話しかけられたりして嬉しかった。

今日の上映会の司会をしてくれる山北さんや、近江さん、ホールの笹井さんなどと軽く打ち合わせ。

そのうちマーケット終了の時間になり、みんな撤収を始めていた。

私は店をよく見ることができず残念。

上映準備。椅子を並べ、音と画のチェック。昨晩あらかたやっていたので短時間でできた。

[…]

彦根上映会無事終了いたしました

2010年6月12・13日の彦根上映会には、多大なご支援・ご協力をいただき、大変ありがとうございました。みなさまのお陰で、私の予想を遥かに超える素晴らしい上映会となり深く感謝しております。

今回の上映にあたり、映画を観ていただいたお客様、上映に関わっていただいた方を合わせると200名を超える人数となりました。上映当日は、バタバタしており、周囲のスタッフの方が、どんな表情だったのかも見るゆとりがありませんでした。今、上映会を終えてスタッフの方がたのスナップ写真を見て、みなさん良い顔をしていただいているなぁと。私も、受付で、休んでいた時の写真が穏やかで良い顔をしていました。当日、ご協力いただいたスタッフの方には、その日に初めてお会いする方も多かったのですが、綿密に事前打ち合わせしていたかのように素晴らしい連携プレーで動いていただいていました。滋賀県立大学の「未来看護塾」の学生さんには、きめ細かい配慮の下に後片付けもしていただき、予想を超える短時間で片付けを終える事ができました。

滋賀会館シネマホール上映後に田代監督に私のノートに書いていただいた「一人ではできないことも仲間となら2倍・3倍・百倍にもいいものができる」を体感した日々でした。本当にたくさんの方の応援をいただき、私も成長させていただきました。

私の人生は、映画「空想の森」と田代監督との出会いで、今までには、考えられなかった新しい方との出会いで、日々刺激的でした。上映会の話と並行して、自分の夢を語っていたのですが、抽象的だった夢が人と話すうちにどんどん具体的になり、自分では、当初、考えが及ばなかった「子育て支援 休み処 結 」が地域に開かれた場所になりそうです。たまたま付けた「結」という名のようにみんなで支えあっていける場所にできたらと考えています。

当初 、自宅を解放するので、自分が疲れない程度に口コミで利用していただけたらと考えていたのですが、新聞各紙に大きく取り上げていただいた事もあり、「なんか、おおげさな事になって」と自分自身が追いつけていない状態です。最終責任は、私にありますが、それを助けてくれる人もたくさんいると今回の上映会で実感しました。「人生に無駄な事って一つもない」ということも。今まで、職場で体験してきた事、人との関わり。今までの日々があり、今回の上映会の成功に繋がったのだと。

もう、私の周りの人達は、次の目標に向かって歩いています。私も、そんな人達にこころを動かされています。(体力的には、動けない状態なのですが‥) 昨年、10月に「上映会を彦根でやりたい」と申し出てから、ここ数ヶ月は、私の今までの数十年分くらいの時間の流れの速さでした。

私の手に入れたかったものは、そんなに遠くにいかなくても自分の足元にあった事に気づかさせていただきました。私の一番の宝物は「家族」です。自分の家族が幸せだから人も幸せになってほしいと。娘二人を巻き込み、上映日の2日目は、終日手伝ってもらう結果になりました。打ち上げの写真を見たら、みんないい顔をしていました。娘たちは、「なんかわからんけどお母さんが頑張っているから‥」と手伝ってくれたようです。頑張っていたら人の心が動くのですね。

今回の上映会を進めていくうえで、最初は、一人で行動する事が多く孤立感がありました。でも、私の側には、いつも田代監督がいてくれて、落ち込んでも「やめたい」と思ったことは、一度もありませんでした。監督の方からは「やらされていると思うんやったら、辞めてもいいんやで」と言われた事はあるのですが‥(苦笑い)。

これからも、今回の出来事をバネにして「感謝」の気持ちを少しづつ形にしていけたらと思っています。会場に起こしいただけなかった方にも励ましのお便りをたくさんいただいて、大変心強かったです。今後とも、引き続きご声援・ご支援いただくよう、よろしくお願いいたします。応援していただいた皆様「本当にありがとうございました」。

2010.6.17 「空想の森」彦根上映委員会代表 奥田好香