2008年9月12日 北海道新聞夕刊掲載 pdfで記事を見る
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2008年9月12日 北海道新聞夕刊掲載 pdfで記事を見る 「空想の森」感想いろいろ 2008年9月6日・愛知県名古屋市 あいち国際女性映画祭2008にて 「空想の森」というタイトルですが、すべてが現実でした。 厳しさも含めて。 現実は深刻ですが、あまり深刻に伝えようとしていないところが良かった。 ゆるーいBGMが効いていました。 この風景・生活が空想にならないように願っています。 (無記名) 若い監督の思いやメッセージが伝わってきました。 情景のとらえ方も空気感があふれていて、シンプルですてきでした。 出演者の方の体温も伝わってきて、しみじみと感動しました。 (無記名) よくここまで生活にせまれたと思う。古きよきもの(農業・手作り・フィルム)を大切にしていきたいと思わせてくれる映画でした。 (無記名) 単調になりがちなドキュメンタリー映画が多い中、129分と長い映画でも、飽きる事なく、最後まで楽しく見させて頂きました。 宮下夫婦、山田夫婦共にパワフルで、おおらかで、とにかくよく働く。 それに子育ても背中に子供を負ぶって、まず日常の仕事優先で。 現代の若い母親にはまず見られない風景、そして子育てとの関わり方、厳冬の北海道で、子育てしながら農業を営んでいく事は大変だと思いますが、山田聡美さんにエールを送りたい気持ちでいっぱいです。 そして新得町の皆様にも、これからも頑張って美味しい野菜作って下さいと伝えたい気持ちになりました。 (無記名) 気持ちがやさしくなれる映画でした。ありがとう。赤ちゃんを連れての畑作業のシーン。 ひと昔前の日本の親子の姿がみられ、ほっとしました。いいですね。 スローライフの良さを沢山の人にみてほしいです。 (無記名) 食という面から自然に生きるをテーマに私自身も人生をよりよく・・・と考えていたら、子供を生んで育てるようになってから、名古屋から北海道によく行くようになり、そのうち引っ越して住むようになりました。 結局4年半田舎で生活して、とてもいい経験をたくさんしましたが、その頃の事を思い出しました。 農業は関わりましたが、チーズ工房は初めて見て、とても興味深いものでした。 音楽が流れるチーズ工房なんて、とても素敵だと思いました。 私もまた自然の恵み豊かで、そして心の広い母のような大地アイヌモシリ北海道でまた暮らしたいと思いました。 共働学舎のチーズなどは、名古屋生活クラブの宅配でたまに食べてたので、ああ、こんな楽しい場所で作られてたんだとうれしくなりました。監督さんには多くの苦労や喜び、これからも壁も乗り越え、ますますご活躍下さい。 次はアイヌの方々のドキュメントなども撮っていただきたいです。 (無記名) キャメラを意識せず、全く自然体で撮れた良い作品(?)と思いました。 当初「きっと退屈になって居眠りするなー」と不安は観ている内に消え去って、自分自身が新得町に入り込んでいる様な錯覚を覚えました。我が家もせめて少しの野菜位は無農薬で作りたいと願い、生ごみを肥料にしたり、素手で虫どもをやっつけたり、日々苦戦しています。 共感する事も多々有ります。虫食いだらけのキャベツでもその美味しさたるや格別です。 一人でも多くこの映画を観て欲しいと思います。 (無記名) 昨年見た映画(ドキュメンタリー「いのちの食べ方」)とまるっきり正反対の映画でした。 これもいい映画でしたけど、空想の森に出てきた食べ物は、ああ食べてみたいと思わせる撮り方の映画でした。 チーズもおいしそうですね。 (無記名) 自然の中で、また自然体で暮らしている人々。 ゆったり流れる時間。 いいものですね。 今回は知り合いが映画に出ていたので、なおさら身近に感じました。 (無記名) 人が生きていくというのは、毎日毎日たゆまぬ努力が必要だと思いました。 根気のいる仕事をお疲れ様でした。 (無記名) キャメラを意識せず、全く自然体で撮れた良い作品(?)と思いました。 当初「きっと退屈になって居眠りするなー」と不安は観ている内に消え去って、自分自身が新得町に入り込んでいる様な錯覚を覚えました。我が家もせめて少しの野菜位は無農薬で作りたいと願い、生ごみを肥料にしたり、素手で虫どもをやっつけたり、日々苦戦しています。 共感する事も多々有ります。虫食いだらけのキャベツでもその美味しさたるや格別です。 一人でも多くこの映画を観て欲しいと思います。 (無記名) 左より、フォン監督、藤岡朝子さん、山本監督、イム監督、私。 今日名古屋から帰ってきました。 あいち国際女性映画祭に参加してきました。 至福の時を過ごしました。 同じように映画をつくっている人たちと語り合い 友達になり、勇気と力をもらいました。 山本監督、泉監督、大森監督、・・・ 中国のフォン監督、韓国のイム監督、デンマークのナターシャ監督、 そしてソウル国際女性映画祭のへギョンさん、シンガポールの女優アリスさんなどなど。 みんなそれぞれのフィールドで映画と自分自身と向き合っているのです。 私もまたがんばるぜ! 「空想の森」は超満員。せっかく見にきたのに、入れない人が 沢山いたのが残念でなりません。 が、名古屋のシネマスコーレで上映が決まりました。 反応はとてもよく、笑いも随所におこりました。 質疑応答も時間が足りなく、別室を用意してくれて 見てくれた客さんとお話をしました。 見に来てくれた方々、映画祭スタッフの方々、本当に ありがとうございました。 名古屋の皆さん、シネマスコーレでお会いしましょう。 今回、味噌カツ、味噌煮込みときしめんを食べられなかったので、 またチャンスができてよかったです。 嬉しくてたまりません。 田代陽子 2008 9/3〜9/7 2008年9月、あいち国際女性映画祭2008に招待される。 9月6日、ウィルホール大会議室にて上映。 約400人のお客さんがやってくる。 上映前、急遽、椅子を増やし並べた。 会場は満員で入場できない人も多数。 左から、司会の人、フォン監督、私、山本監督 上映中の反応はとてもよく、上映後の質疑応答も沢山の質問が出て時間が足りなかったほど。 別室を用意していただき、観客の方々と色んなお話ができてとても楽しかった。 「空想の森」感想いろいろ 2008年7月26日~9月5日・東京 ポレポレ東中野にて 生きる楽しさがぎゅーっとつまった映画でした。「お金はないけど薪がある」楽しくあったかい言葉、笑顔が良く良く伝わってきました。ちょっと生き方の見方が変わりそうです。ありがとうございました。 (女性・29歳) 現在、インド・コルカタに住んでいます。それまでは愛媛の農園で事務局員として暮らしていました。それまでの数年間で見たいろんなものを思い返しました。共働学舎の説明がチラシの冒頭に書かれていたような気がしますが、そういうこともあって何か「訴える」要素が強いのかと思っていましたが、描かれていたのは「生活」そのものだったように思います。感激しました。日本帰国後は、また同農園に戻るつもりです。今度は農家を目指します。すごく心に深く残ります。音楽も素敵でした。音楽の映画ですね。 (男性・30歳) この映画を観て、いつの間にか消費しかしていない自分の生活を考えさせられました。「お金が沢山なくても野菜のおいしさ、まきがたくさんある方が豊か」という言葉がとても新鮮で「その通り!!」と思いました。ただ与えられる映画でなくて、若い山田夫妻の日々の暮らし、生きることの模索・・・一緒に悩んだり考えることのできた楽しい、考える映画でした。 (女性・62歳) しずかな映画です。事件は起こりません。(畑の中で起こる!)長い映画です。たいてい途中で寝てしまう。だから何回見ても(私も2~3回目)新しい発見があり、とてもおもしろい。家族の映画でもあり、農業や酪農についてみんなが考えるきっかけになる大変なケーモー映画でもあります。豊かさって何だろう。家族っていいなあって思います。おなかのすく映画です。チーズも宮下さんのおお野菜も食べてみます。新得映画祭にもぜったい行ってみたくなる。すごいいいCM映画でもあります。この映画で、新得映画祭に行く人が増えるだろうなあ。中のカットですごく美しいカットがあって印象に残る。 (女性・56歳) 共に支えあいつつ、それぞれにゆったりした、しかし確実に地に足をつけて前向きに生きようとする姿が印象に残る。「大きいもの」の協力や支援すらアテにならない現在、それ自体の現状に「抗していく」一方で、その流れともまた違う「連帯した」土壌があってこその「自分流」的生き方をしっかり描ききった映画だと思った。学ぶべき処が本当に多かったです。有難うございました。 (男性・34歳) ドキュメンタリー映画をはじめてみました。すごい自分もその中の人達にひきこまれるような気がしながらみました。色々な生き方がOKというか、受け入れてもらえる世界があってほっとした気持ちになりました。すばらしい作品です。 (女性・28歳) 新得共働学舎のチーズは大好きです。ずっと前から秘かな楽しみに食べていたのです。仏にも行ったことが、(住んでいた)あって、帰ってきてこのチーズに出会って、日本にもこんなにおいしいチーズがあったんだ!と感動しました。ふと新聞で映画上映を見付けて見に来たのですが、本当によかったです。2hが短く感じられるくらい(見る前は結構長いなーと思っていましたが)見ているだけで、生きてるっていいなあ、といやされ、満たされるような映画でした。ありがとうございました。 (女性・35歳) じんわりと、心が揺さぶられる映画で感動しました。そしてラストにきて、田代さんがこの新得や映画祭や出てくるみんなが大好きなんだー!!というおもい、登場人物それぞれも新得の人たちが大好きなんだー!というおもい、そして私も大好きになったああー!!!というおもいが爆発して、涙がとまりませんでした。長い年月をかけて、田代さんのやり方だからこそ生まれた価値ある作品で、とても尊敬しました。この作品に出会えてよかったです。正直、前にプレビューさせてもらった時は、そこまで人生をかけてるのに大勢の色んな立場の人に伝わる作品かどうかはクエスチョンマークでもったいないなあと思ったんですが、(私は超好きで伝わりましたが)完成品がここまで劇的にブラッシュアップされていて、すげえ!!超いいじゃん!!と思いました。私も制作者として修行を続けつつ、映像の仕事をしているので、みていて最初はこのカットをもうちょっとこう編集した方がもっと伝わるんじゃないかとか、いろいろ色々あったんですが、さいごまで見たらそんなの全然オッケー!伝わるよ!!と、この完成作品に大満足です!新得での映画祭でまちの人たちと一緒に見てみたくなりました。また、東京で暮らしているからこそ、家族の大切さや、自然の大切さや、食べ物の良さを感じたので、都会の人たちにみせるの、すごい意味あると思いました。夫婦のくだりのところも、一年の変化の中で、生き方がすごく表現されていて、私もあんなふうが目標だし、今の自分の大切な人とどう一緒にこれからの人生を歩んでいくかを考えさせられました。今後は彼氏と一緒に上映会をみたいので、さそおうと思いますが。(でも遠距離なんでむずかしいんですが、地方上映ちょこちょこHPでチェックします。)また、この作品は対話も含む上映会というスタイルが一番良いと思いまして、田代さんが全国を行脚して、上映の話がひろがっていくのを願います!みてて、空想が広がりました。やー、ほんと良かったです!!感動!田代さん自体がドラマなので、田代さんの上映行脚日記のブログをやってほしいです。 (女性・26歳) におい、味、人気を感じました。ありがとうございました。 (男性・49歳・) 完成披露会で1回見ましたが、映画館で見るとまたひと味違って、おもしろかったです。宮下夫婦のやりとりに大笑いし、聡美さん夫婦の自分たちのこれからに悩み、互いを尊重している様子に感心しました。空の色に胸をつかまれるように感動しました。どうやって共働学舎の人たちと撮影する上での関係性をつくっていったのかという話が、すごくなるほどなと思いました。やっぱ、映画館で見ると感動しますねー。宮下さんたちに会いに行きたいなあと思いました。 (28歳・女性) 新得に2度訪れていったことがあり、そこのチーズも共働学舎、よく注文しています。宮下さんちのトウモロコシや坊っちゃんカボチャも購入しているのでとても面白かったです。そこでの宮下さんや山田さんの暮らし方に共感するものがありました。ただこういう個人的関係がない、この映画を見た長男は「退屈だった」と申しておりました。 (女性・65歳) 楽しゅうございました。 (男性・54歳) 昨夜寝不足だったので、寝てしまうのではと思っていましたが、一睡もせず見ました。農業の大変さもさることながら、とれたての農作物の料理のおいしそうなこと。農業の自給率について考えさせられました。 (女性・64歳) 普段の都会の物質社会を離れて、北海道の大地で雄大に暮らす、すがすがしさを感じることができて、よかったと思いました。 (男性) 見に来て良かったです。共働学舎に行ってみたい!こんな施設を作りたい!音楽もゆるーいかんじで良かった。 (女性・31歳) お金はなくても食べものはいっぱいある、そんな生活が理想?という聡美さんの夫のことばが、すごくこの映画に登場する人の気持ちを現しているように思えました。そして、私はそんな生活、食べることや生きることにもつながって、お金がなくたって、生きていける幸せにと思います。 (女性・60歳) 共働学舎のメンバーの姉です。ああやって大地を耕し、歌って踊って楽器を奏でて楽しんでいる人々がいる事をしれただけで充分良かったです。長年かけてとったという事にすごく敬服します。 (女性・47歳) 6月に共働学舎の宮嶋氏からお話を伺ってましたので、実際の様子がよくわかりました。 (男性・43歳) 出演者のみなさんのご発展を祈ります。 (女性・53歳) 農業をする方達の生活に寄り添って記録をするのは、とても貴重な事だと思います。今後も是非頑張って下さい。 (女性・56歳) 共働学舎がどのようなところなのか、今までよく知りませんでしたが、この映画をみてよく分かりました。他の映画館でも上映できればいいと思います。興味ある人はいっぱいいると思います。いい映画でした。 (女性) 人間として豊かな生活とは何か、色々考えさせられました。ゆっくりと流れる時間、人間らしい生活を将来は送りたいものだと感じました。 (男性・46歳) 新しい農業生産の形として発展していってほしいが、設立当初の心の病を助けるという目的意識が、映画には表現されていなかったように思います。もう一つ。ちょっと長すぎた。 (男性・56歳) すばらしいです。いろいろ考えさせられました。生きるとは何なのか。又、空想の森のテーマは何をいわんとしているのでしょうか。 (男性・66歳) ゆったりとした風景の中で、ゆったりとした人々の暮らしがあった。「2時間は少し長いかな」と思っていたのに、何時の間にか私もその暮らしの中にいて、時折あかりちゃんが泣くと、思わず体をゆさぶっていて、自分でおかしくなりました。戦争中に疎開した秩父で、ほんのわずかに体験した畠の草むしりを想い出したり、そばの実はあんなんしてとるのかなど、時の経過するのも、暑いのも忘れ、何よりも居眠りしないでしっかり2時間を過しました。同行の友人もみんな映画好きで、岩波ホールには欠かさず行っています。最近観て最もよかったのはドキュメンタリーの「花はどこにいった」というベトナムの枯葉作戦のその後でした。最近はこれという印象に残る映画になかなか逢えません。いい映画を観た後はとてもさわやかです。「大勢の人に観てほしい映画だ」というのが、同行の四人の意見でした。これからもがんばってほしいです。 (女性・76歳) 思い起こしたのは「新しき村」だ。新得には、老人の姿が見えないが、高齢になった時、集団にどのように貢献できるのか?もし、若い人と同じように体が動かせなくなった時、労働力の切捨てはないのか?限りなく手作りに近い機会化が実現可能だと思う。そうすると「手作り」の価値をどこに見出すのか?ここに撮られている風景は、60年前迄、日本中至る所で見られた農業の姿だ。あの重労働とコミュニケーションのあり過ぎる社会が嫌で都会へ移動したのではないのか? 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