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空想の森便り 第5号 2005年6月

2005年6月 映画『空想の森』便り 第5号 監督:田代陽子

 

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

この冬の北海道は雪が多く、寒い日も続いていたのですが、ようやく春の兆しが感じられ、そして6月。

昨年の7月に便りを出して以来ご無沙汰していましたので、その間の報告と今後の予定をお知らせしたいと思います。

 

2004年夏秋 道内をラッシュ上映でまわる

2004年の夏秋、映画『空想の森』これからも撮影を続けます、応援団を募集していますということをアピールするために、フィルムと映写機とスクリーンを持って、ラッシュ上映に出かけました。

 

2004年7月29日 帯広市 FLOWMOTION(カフェとギャラリーのお店で雑誌類もおいてある)にて『空想の森』ラッシュ上映会

フローモーション代表の高坂さんが主催してくれました。

帯広で3年くらい前に開催されたデメーテルのスタッフをしていた20代の女性などが参加。

上映後に私に感想などを話に来てくれました。

フィルムの映像が美しかった、空想の森映画祭やこの映画づくりにも興味があると若い女性たちが言っていたのをとても嬉しく思いました。

 

 

2004年9月15日 亀田郡七飯町木村さん宅(七飯町でこなひき小屋というパン屋さんをやっている)にて『空想の森』ラッシュ上映と『闇を掘る』の上映会

こなひき小屋のおかみさん、親方が主催してくれました。

こなひき小屋さんのご自宅に、持っていった映写機を設置。

天井も高く、家の周りは森で、なかなかいい雰囲気の上映会場になりました。

暗くなるのを待って上映開始。

『闇を掘る』は長いので大きなリールにフィルムがまかれています。

ロングプレイユニットというものを使って上映するのですが、置く距離、フィルムの巻き取りの適正なテンションをつかむのに手間取ってしまい、親方にも手伝ってもらいながら、なんとか上映。

上映後は親方とおかみさんがうまいワインをあけてくれ、共働学舎のチーズやこなひこ小屋パンを食べながら、見に来てくれた人たちと遅くまで色んな話をしました。

ラッシュを見た感想として、沢山の人たちが出てくるが、これからどうフォーカスをして撮影していくのかが楽しみだ、また2年後おいでよというようなことを親方に言われました。

 

 

2004年9月16日 亀田郡大沼町の交流センターにて『空想の森』ラッシュ上映と『闇を掘る』の上映会

以前2年ほど共働学舎にいた池田誠さんが主催してくれました。

この時、大沼で国際ワークキャンプを誠さんが主催していて、そこに集まった色々な国の若者も参加してくれました。

そんな訳でたくさんの人たちに見てもらえました。

炭鉱出身で前から『闇を掘る』を見たかったという人に見てもらえたのもよかったです。

夜は誠さんの家で遅くまで飲んで話し、彼の活動にも刺激を受けました。

 

 

2004年10月9日 中富良野町の大越さん宅にて『空想の森』ラッシュ上映と『闇を掘る』の上映会

以前新得に住んでいて、私たちといっしょに空想の森映画祭のスタッフをやっていた大越夫妻が主催してくれました。

大越さんの家も天井が高く、いい上映会場になりました。

参加者の一人のご夫人が、「何か分からないままここへ連れてこられたけど、思いがけなくいい映画が見られてとてもよかった。

こんな若い人がいるのを知って希望が持てたわ。」と感想を言われました。

上映後は参加者の方々が持ち寄った料理を食べながら遅くまで話をしました。

上映会で色々な人たちと出会えてみなさんと色々な話をするのも、映画をつくっていく中で、大きな力になっていくものだと改めて実感しました。

主催してくださった方々、参加してくれた方々に改めてお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

これからもこのようなラッシュ上映会をやっていきたいと思っています。

 

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